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人生で今、一番走りたいって思うぐらい/鍋島莉奈①

最初は好きで始めたこと。
でも、好きなことを仕事にすると責任が伴います。
もっと、良い結果を出さないといけない。
そんな葛藤の中で息苦しくなる日もあります。

でも、それを乗り越えた時。
誰かの力を借りて、一歩踏み出せた時。
人はまた、好きな気持ちを思い出して
走り出したいと、強く願うのかもしれません。

移籍を決めた理由

長く、日本女子長距離界のトップ選手として
活躍してきた鍋島莉奈なべしまりな選手。
積水化学への移籍を発表したのは、
今年1月4日のことでした。

2019世界陸上ドーハの年
(本人は10000m日本代表に選ばれるも欠場)以降、
負傷が続き、思うように走れない
状態が続いていた彼女。
一時は現役引退も考えた中、
移籍の決断に至った背景には、
「もう一度挑戦するなら新たな環境で頑張りたい」
との想いがありました。

「自分自身でも競技を引退するべきなのか、どうするのか迷ったりしていました。そのときに、やっぱり”もう一回頑張りたい”っていうのが、自分の中で強い気持ちとしてあった。その時に、もう一度再出発するなら新たな環境で挑戦したいと思ったのと、競技を終えたその先も陸上競技に関わりたいと考えていて、様々な意味で広く活動できたらいいなと思い、積水化学の野口監督に相談させていただいたんです」

ターニングポイントとなったのは、
人生の様々な節目で
積水化学と縁があったことでした。

「今まで陸上競技をしてきて、実業団に入ってから自分自身が変わるきっかけや、心を動かされたタイミングに、野口監督がいらっしゃったんですよね」

「特にこの1~2年は、あまり自分の想いを表に出すことができなかったり、人に話すことができなかったんです。そんな中、去年の日本選手権(10000m11位)を走り終わった後に、野口監督に『大丈夫か』みたいにちょっと声をかけてもらって…。それで、よくわからないんですけど、自分でもびっくりするぐらい涙が出ちゃって。普段はチームメイトやスタッフの前で、あまり感情を表に出さないようにしてたんですけど、涙が出た時は、自分でも『お、泣いた』と思いましたね(笑)」

「そんなふうに、自分が心動かされたタイミングにいらっしゃったのが野口監督で、尊敬もあって一緒になってやりたいなと思って、お願いさせてもらった感じです」

私、こんなに走るのが好きだったんだ

今までの環境に感謝しながらも、
また新たなスタートを切った鍋島選手。
その新しいチャレンジに、
自分でも信じられないぐらい、
陸上・走ることへの意欲を感じているそうです。

「今まで走ってきてたくさん楽しかったですけど、”走りたくないな”っていう日も、たくさんあった。でも今、新しい環境で新しいチームメイトやスタッフを見ていると、”人生で一番走りたい”って思ってるんじゃないかってぐらい、走りたい気持ちが強い。『私、こんなに走るのが好きだったんだ』『走りたいな』って思わせてくれるチームだなと思います。自分でも、知らない自分を見てるみたいで、いつもびっくりしてます(笑)」

➡②に続く


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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