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つないだ右手

フィニッシュしてすぐ、新谷仁美選手(積水化学)は、
廣中璃梨佳選手(JP日本郵政グループ)
握手を求めに行きました。

そして、そのまま、お互いの健闘を称えあうように、
抱擁を交わしました。
その右手を、つないだままで。


全日本実業団陸上3日目
女子5000mを走った新谷仁美選手。

レース中盤2500m付近、ペースアップして
前方の廣中選手を交わした新谷選手は、
そのままトップをキープします。

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終盤でMwangi Rebecca Njeri選手(ダイソー)に
抜かれましたが、14分55秒83、
日本歴代2位の記録
でフィニッシュ。

そして、廣中選手もまた、14分59秒37で
日本歴代3位
の数字をマークしました。

この種目における、“15分台の壁”を打ち破った二人
新谷選手は、試合後のインタビューでこう答えます。

「廣中選手がいなかったら14分台は当然出なかったですし、彼女の積極性に助けられました。15分の壁を破り、14分台を出せたのは私一人の力ではなく、彼女の存在があったからこそ、です」


トップ交代のシーンについても
新谷選手は言及しました。

「廣中選手も14分台を出したいと思っていると、事前に聞いていたので、前半を彼女が引っ張ったなら、後半は私が引っ張るという気持ちでスタンバイしていました。だから、2人で行ったと言う感じです」

勝敗が付いたとしても、そこには
2人で記録に挑む、信頼関係がありました。


お互いの力が、それぞれの力に。
そんな二人の気持ちが通じ合ったのでしょうか

レース後、握手を交わした二人。

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握手した右手はつないだまま、
二人の抱擁は続きました。

まるで、切れない絆のように。

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さらに高めあえる関係を続けて。
その先の世界へ。

「まだまだ、自分が求める結果を出すには力が足りない」
そう語る新谷選手のチャレンジは、
プリンセス駅伝・日本選手権へと続きます。


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