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今は本当に、純粋に、陸上が楽しい

年が明けて、冬季練習も佳境へ。
春のトラックシーズンに向けて、
それぞれが自身の課題と向き合い、
チャレンジを続けている
積水化学女子陸上競技部のメンバーたち。

この冬の各種レースでも、多くの選手が
上位に入りました。
中でも、森智香子選手は、
2/11全日本実業団ハーフマラソン10kmで1位(32'51")
2/25福岡クロカン2024 シニア2kmで3位(6'38")
と好調をキープします。
その裏側には、「○○」との想いがありました。

これからに向けて繋がるレース

昨年のクイーンズ駅伝優勝後、
年末には日本選手権10000mに出場した森選手。
結果は21位と「ちょっと嚙み合わなかったレース」
でしたが、それを受けて冬季練習のプランを検討。
「質を少し落として、量をしっかり走るイメージ」の
走り込みを重視する形で、
スタミナ強化を目標として立てました。

その中で走った年明けの都道府県駅伝は、
長崎県代表として1区(6km)を
区間10位(19'34")で走り切ります。
本人にとっても「一度気持ち作り直して
臨めたし、思ったより走れて、気持ちも
前向きになれたレース」と、なりました。

そして迎えた、2/11の全日本実業団ハーフ。
例年はハーフマラソン(約21km)に
出場している森選手ですが、
順位とレース展開を意識して、
今年は10kmにエントリー。

実際のレースは、序盤で遅いペースとなったため、
同じ積水化学の佐々木梨七選手と一緒に前へ。
そこからペースをあげ、ラスト1.5km付近でスパート。
狙っていた大会記録には届きませんでしたが、
「終盤で仕掛けて、抜かれずに逃げ切るレースを
経験できたのは、これからのトラックに
向けても繋がる」レースとなりました。

「勝てたのはすごく嬉しかったです。10kmの部とは言えど、9月に行われるトラック競技の全日本実業団を含めて、この大会で優勝がなかったので、勝てたのが一番嬉しい。また、ここから次のクイーンズ駅伝までロードレースがないので、実戦での走りはメンバー選考の評価にも繋がる。アピールする意味でも良かったです」

やめなくて良かった

その流れに乗り、2/25(日)福岡クロカンでも、
2kmで3位(6'38")と好成績を収めた森選手。
収穫の多かった今年度のレースもこれで終わり。
1年を振り返って思うのは、
「タイムも順位も安定して出せた」ことです。

「12月以外は、上位や良いタイムで走れていた印象です。(メインの)3000mSCだけではなく、1500m・3000mSC・5000mで3つともセカンドベストを出せた。偏らずに色々な種目で結果を出せた1年だったと思います」

そして大きかったのは、
2018年以来の日本代表に選ばれたこと。
「ずっと日の丸から遠ざかっていましたが、アジア選手権代表に入れたのは一番嬉しかった。元々30歳を越えて続けているつもりはなかったけど、日本代表に入れたり、日本選手権で2種目に入賞できたり、駅伝のゴールテープを切れたのもそう。”やめなくて良かったな”って、すごく感じた1年間でした」

今までキャリアを積み重ねて、
このタイミングで評価されたこと、
大きな舞台で結果を残せたことは、
ひとつの自信になりました。



「今年はもう1歩上を狙いたい。日本選手権の3000mSCで、2番にはなれましたが、あと1歩届かなくて『悔しいな』という気持ちを持てた。走るからにはもう一度優勝を目指したいし、駅伝はゴールドゼッケン(前年度優勝チームのゼッケン)をつけて、連覇に貢献する走りがしたいです」
と、今シーズンの目標を掲げる森選手。

「今は本当に、純粋に、陸上が楽しい」
個人でもチームでも、
春からのトラックシーズンに向けて、
また新たな成長を目指す一年が始まります。


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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