魅力的な選手
魅力的な選手、とはどんな選手でしょうか。
人の気持ちを引きつけ、夢中にさせる選手。
その基準は、見る人によって違います。
ただ、最後までどんな状況でも粘り、
ひたむきな姿を見せる選手に
人は惹かれるのかもしれません。
ラスト200mでの攻防
9月24~26日にかけて大阪・長居で
行われた全日本実業団陸上2021。
佐藤早也伽選手は、10000mと5000mの
2種目に出場しました。
第一日目の初日、金曜日に行われた10000m。
序盤から先頭集団につけた佐藤選手は、
終盤に入ってトップへ。
最後の一週まで、1位をキープしました。
しかし、ラスト1周残り200mで、
カマウ・タビタジェリ選手(三井住友海上)に
交わされて惜しくも2位。
ゴール直前まで繰り広げたデッドヒートから
彼女の想いが伝わるようでした。
佐藤選手も「積極的なレースができましたが、
ラストの競り合いに負けて悔しかったです」と、
心の内を話します。
疲労を上回る力走
さらに、中一日をおいて、3日目の日曜日。
5000mにも出場した佐藤選手。
序盤から飛ばしていく萩谷楓選手(エディオン)に対して、
疲労が残る佐藤選手は上位に食らいつきます。
約10人の先頭集団、一番後方で離されずについていく佐藤選手。
3000mを過ぎて集団が2つになると、後方側につけて中盤を乗り切ります。
残り1000mとなった時点で、佐藤選手は8位。
2日前に10000mを走ったとは思えない力走で、
最後の1000mを粘る佐藤選手。
歯を食いしばりながらラストスパートを見せました。
結果は、萩谷選手が14分59秒36と
15分切りの素晴らしい記録をマーク。
そして佐藤選手も、オレゴン世界陸上
参加標準記録となる15分10秒を見事に突破。
15分08秒72で、15分16秒52から
自己ベストを8秒も縮める好タイムで、
5000mを走り切りました。
ひたむきさと粘り
前々日に全力を使い果たした中で、出した自己ベスト。
まさに佐藤選手らしい、ひたむきさと粘りがでたレースでした。
今年3000mでも自己ベストを出すなど、コツコツと力を蓄えてきた彼女。
夏合宿で距離を踏んできた成果が出た瞬間です。
試合後には、
「2日前の10000mを走ったばかりで、そこまでタイムが出ると思ってなかったので、自分でもちょっとびっくりしています」
と、正直に語った佐藤選手は、さらに今後に向けて続けます。
「まだ、駅伝に向けて強化できるところがあると思うので、これからも頑張ります」
その魅力に、さらに磨きをかけて。
クイーンズ駅伝ではまた、粘りの走りが
見せられるように地道な努力を続けていきます。
文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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