見出し画像

暗黒ブラック企業編

 親から「〇〇さんなら就職大丈夫!」と言われ続けていた俺は、根拠のない矜持を持ち就職活動を舐めていた。完全にダメダメ大学生でアルバイトもろくにしていなかった俺は世間知らずで、20個ほどの面接落ちまくり。そして、ようやく辿り着いた就職先が「塾業界」であった。
 勉強だけは好きだった俺は、特に考えなしに塾業界に就職し、史上最悪級の生活を送ることとなる。週6日勤務が必須で、事実上固定残業代込みの給与で延々と馬車馬働き状態......。始業30分前には必ず職場に着いていなければならず、ちょっとした事務作業でも「もっと早くやれ!」と恫喝される日々。衝撃的だったのは、今年新任したばかりの管理職が交通費の入れ方を教えてくれない、ということだった。会社システムから申請できる自宅からの交通費も、考えうる最も安いルートでしか選択できない状態だったのだ。少しの事実と異なることをいう、本人自身の言い忘れなどでは嘘吐き呼ばれをされていた。
 それでも、体育会系の素地が身体に染み付いたのか、仕事の能力は少しは付いたのだと思う。
 歯を三本失ったけどな!!!(笑)一人自宅で誕生日にケーキを買い、ハリーポッターの賢者の石の冒頭部分でハリーが自身の誕生日を祝うシーンを当時彷彿させていたのは今でも忘れられない。
 そんなこんなで人生の落ち目を食らった俺は、人生の転機となる公務員試験を、仕事を辞めることで決意する。
 それでは、次回「無職で楽しいけど地獄でもあった公務員試験編」お楽しみに!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?