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わたし、粗品のお笑いを面白がれるわ

霜降り明星というお笑いコンビがいる。
ツッコミの粗品とボケのせいや…漫才のシーンだとこの説明が間違っていない気もするけれど、イマイチしっくりも来ない。
この二人はどちらもボケもツッコミも出来てネタも二人で作っている。漫才だけでなくコントも出来るし、フリートークも抜群に面白い。

彼らの活躍の幅は広く、お笑い番組、バラエティ番組はもちろんラジオやYouTube、劇場でのライブや俳優業など本当に多岐にわたってエンタメを供給してくれている。
そのうえコンビとしての活動とは別にそれぞれが個人でイベントを開催したり音楽活動やピンネタを披露する活動も精力的に行っている。考えてみれば恐ろしいほどの活動量とそれに付随するバイタリティーの持ち主たちだ。
私はこの二人のお笑いが好き!

ただ今回は粗品個人にフォーカスを当てたい。

というのも12月25日に粗品個人のYouTubeチャンネルにて投稿されたある動画を見て、近ごろ心の中でモヤモヤしていたことが少し解消されたという出来事があった。
それと、最近のマイブームが “自分の嗜好を追求” ということもあり、そもそも粗品のお笑いの何が好きなのかを具体的に考えてみることで自己理解を深めたい狙いもある。

さぁ、それでは件の動画についての話。
内容は私の推しであるKing&Princeの海ちゃん(髙橋海人)のゴシップがベースになっていた。
最近の彼に関するゴシップを受けて様々なコメントが、海ちゃんのインスタグラムに寄せられているそうで、そのコメントの中からいくつか選出して粗品がもしも海ちゃんだったらという設定で反論していくものだった。

まず動画の冒頭で粗品がゴシップについて触れて、ごく一般的な見解を示し「確かに色んな意見があると思う。」とちょっと粗品っぽくないおおらかな物言いをしている。そしてそのあとは海ちゃんの立場上、本人なら言えないようなことを粗品が渦中の当事者ならばこう思うと怒涛のツッコミが始まるという流れで、彼がやりたいお笑いを存分にやっていた。

一応私もティアラ(キンプリのファン)の一人で、最近の海ちゃんの報道を目にして何のショックか説明出来ないような衝撃を受けたのは確かだった。
第一報を目にして以来、何だか分からない情報に心を乱されたくなくて極力ゴシップ記事が目に入らないよう努めて生活してきた。だから正直最初はおっかなびっくりしながらこの動画を見ていた。

けれど、そこは私も海ちゃんのファンであるのと同時に粗品のお笑いのファンということもあり、彼の繰り出す辛辣で芯を食ったツッコミの数々に大いに笑わされた。

途中、コンビやデュオはお互いにどこまでも対等なのだと語っているシーンがあった。コンビとしてのパワーバランスの差がなく、お互いを尊重する姿勢を持ち続けている霜降り明星のコンビ仲の良さを知る者としては妙に胸に響いてしまった。

そして最後は、今回の動画に対するアンチコメントがきっと来るだろうと予想して、それに対して「全部笑いに変えたるわ!」と吐き捨てて終わった。
彼自身のお笑いをすることに一切の迷いがない感じがズバッと伝わった。彼にかかれば理不尽な誹謗中傷も笑いの種でしかないと堂々と言い放っていたように私は受け取った。それが本当に格好良くて、ちょっと涙が出た。
自分の軸がしっかりとあって、迎合しないスタイルが粗品のお笑いの個性で、ただの毒舌なんかではなくお笑いにまで昇華させる実力とセンスに私は魅力的を感じているんだと思った。

この動画を見たのは怖いもの見たさでもあったけど、意外な効果もあった。
それはある種ショック療法を受けたような感覚に陥ったというか、自分がゴシップによって受けたショックを俯瞰して見られるようになったこと。これには自分でも驚いた。

また、声を出して大笑いしたことによってだいぶ気分が晴れた。笑いの力に助けられたのは間違いない。

実はこの記事を書くにあたり3回ほどこの動画を見ているけれど、毎回笑ってしまう。内容は知っているのに笑わずにいるということが私には出来ない。
私のように笑ってこの動画を見れる人もいれば、過激に感じて嫌悪感を抱く人もいるかもしれない。私は今回の粗品の動画をおススメしたい訳ではない。ただ、粗品が提供してくれるエンタメを摂取して、それを面白がれる自分がいることに気が付けて、それによってへこんでいた気持ちが少し回復した事実があった。こんな人間もいますよーということが言いたかっただけ。


さっ!今夜は今年最後の霜降り明星のオールナイトニッポンの放送がある。彼らの供給してくれるエンタメのなかで、私が唯一毎回に近い頻度で聞いているのがこの番組。リアルタイムでは聞けないけれど今夜の放送も楽しみたい。二人の最新のお笑いが聞けること、間違いなし!

このラジオ番組なら、私はおススメできるな(笑)。



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