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ある区民相談から始まった一軒の空き家解体の話〜森下五丁目〜

様々なリスクを伴う空き家

 少子高齢化の影響は、土地の変化にも及んでいる。都内の住居で空き家になっている箇所は、なんと約81万戸にのぼる。

 森下5丁目に住む区民から関根区議に空き家についての相談があった。聞けば、住居裏の空き家の屋根がはがれて、トタンが飛んできたり、害虫が洗濯物についたりするという。放置しておけば、台風などの風雨による更なる被害の拡大、火災や不法侵入のリスクも増してしまう。

 行政に相談するも、「家主の許可なく侵入することができない」というハードルが。それならばと、警察に家主を捜してもらったが見つからず…結局、交渉は遅々として進まなかった。

一人の声を聞く。あらゆる手を打つ

そんな中、関根区議は必ず解決してみせると決意していた。「政治は一人の一見小さな声を、一つも聞き漏らすまいとし続ける以外に無い。そこに地域の本当の悩みと、喜びがある。」との政治信条を、現実の壁を前に、曲げようとはしなかった。来る日も来る日も、考えうるあらゆる手を打ち続けた。

専門的な知識の習得にも努め、江東区議で唯一となる「空き家相談士」の資格を取得。また、「空き家とは」「解体によるイノベーションの可能性」等、地域の方々を集会所に招き、何度も勉強会を重ね、空き家に対する理解や解体の機運を高めていった。ネットワークをフル活用し、専門家を招いての勉強会も行った。行政に対して、様々な角度から空き家の危険性を訴え、遂に依頼主が「後見人」を立てる形で、解体への道筋をつけることが出来た。

空き家解体の評判

その後、空き家解体の実績が評判を呼び、北砂3丁目をはじめ、空き家問題関連の相談が続々と関根区議に寄せられている。

編集者メモ

関根区議へのインタビューで印象に残ったのは、スピード感。●がダメだったら▲、▲の次は■と、次々に手を打つ。そして人と話すこと、人を見ることがとても好きだそうだ。そのため、人を次々に巻き込み、形に出来るのではと感じた。そして自分自身の労苦もいとわず、愛車(ママチャリ)を駆ってどんどん動く。8,200件の区民相談は、このスピード感が成せる技と実感した。


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