見出し画像

中学野球3年間を振り返って思うこと

長男が高校受験の時期に入り、周囲ではちらほら進学先が決定し始めた。
そんな今、中学野球生活3年間を振り返って思うこと。

本当に逞しくなった。

学校が終わったら急いで帰宅して着替え、電車に飛び乗って夜間練習に向かう。帰ってから「宿題が終わってない」と机に向かうことも。スキマ時間を見つけては寝っ転がり、わずかな眠りで足りない休息を補う日々。

共働きの我が家では平日の送迎はできないことがほとんどで、息子は自力でグランドに向かっていた。

自分で行って帰ることはチームに入った時の約束でもあったけど、あまりのハードさに帰りは迎えに行くようになった。せめて帰りの車の中で少しでも眠れるようにと。

体力勝負の日々だったけど、息子が家でグチをこぼしたことはなかった。親の見えないところで、チームの方々や仲間たちに支えられていたのだろう。

気がつけば、すぐに落ち込んだりへこたれたりしていた弱さがあまり見られなくなり、自分で立ち直れるようになっていた。

たくさんの仲間ができた。

年が明け、迎えた卒団式。ガッチリと逞しくなったみんなに目頭が熱くなり、大人っぽくなった振る舞いに成長を感じ、そして間も無くこの仲間たちと離ればなれになることを実感して寂しくなる。

式後、緊張からようやく解放された選手たちがワイワイと絡み合っている姿は本当に楽しそうで、何が面白いのかケラケラと笑い声があちこちから聞こえてくる。

息子も家では見せないような寛いだ表情を見せて笑ってる。

ほとんど知り合いもない中、1人飛び込んだこのチーム。右も左も分からない中、いろんな人に助けられてここまでやってきた。

楽しいことも辛いことも一緒に乗り越えてきたかけがえのない仲間達。彼らと過ごした日々は一生ものの財産で、これから辛くて苦しい時、きっと息子の支えになる。

3年間を振り返って。

勉強との両立は大変だっただろうし、野球を続ける中で周囲との実力差に心折れたこともきっと何度もあっただろう。

そういう日々の中で考えさせられたのは、これから自分がどうしたいのか。どう生きたいのか。

中学生の時点でそんなことを考える機会を与えてもらい、アドバイスを受けられたこの3年間は学校生活だけでは得られなかった貴重な時間だったと思う。

硬式野球に進んで、このチームを選んで本当に良かった。

まぁ・・・若くない私はサポートする体力が保つかハラハラだったけど笑

「あの頃、母ちゃんクタクタだったよ」なんて何年かしたら笑って言ってるんだろうな。

野球好きな母が日々感じたことを綴ってます。何かのお役に立てたら幸いです。