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聖フランシスコと味わう主日のみことば

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聖書のみ言葉やイエスの姿を読み解くヒントを、聖フランシスコの霊性を心に留めながら、コンベンツアル修道会の神学生とともにさぐっていきましょう。
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2021年8月の記事一覧

聖フランシスコと味わう主日のみことば〈年間第19主日〉

聖フランシスコと味わう主日のみことば〈年間第19主日〉

主の御使いはエリヤに触れ、「起きて食べよ。この旅は長く、あなたには耐え難いからだ」と言った。エリヤは起きて食べ、飲んだ。その食べ物に力づけられた彼は、40日40夜歩き続け、ついに神の山ホレブに着いた(列王記19・7-8)


わたしたちの人生は、〈旅〉にたとえることができます。この世に生まれた時に始まった人生という〈旅〉は、地上での生命を終えて、神の懐に帰る天国に迎えられる時、一つの終着点にたど

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聖フランシスコと味わう主日のみことば〈年間第18主日〉

聖フランシスコと味わう主日のみことば〈年間第18主日〉

イエスは言われた。「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない」(ヨハネ6・35)。


わたしたちの身体は、口から取り入れる食物によって、生かされています。何を、いつ、どのように食べるかは、身体の健康を維持するために、とても大事なことです。近年の健康ブームもあって、わたしたちはそうした食に関する情報に接する機会が増え、多くの人が

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聖フランシスコと味わう主日のみことば〈年間第17主日〉

聖フランシスコと味わう主日のみことば〈年間第17主日〉

ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんなに大勢の人では、何の役にも立たないでしょう(ヨハネ6・9)。


到底、自分の力の及ばないと尻込みしてしまうような場面や出来事に、わたしたちは遭遇することがあります。そのようなとき、自分自身の未熟さや非力さを自覚しているので、自分はとてもそうした状況に対処できるはずがない、それなら最初から関わらずに手を引いて、誰か別のもっと

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