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読了。(好きになってしまいました/三浦しをん)

面白かった。
声に出して笑っちゃった。

何が面白いって、「ああきっと私がこの方と同じ年齢になった時、同じようなことしている」とか「未来予知書か…?」と思ってしまった事が大部分を占めている気がする。
言葉選びとか節々の表現が、今のSNSでは決してお目にかかれない整った日本語で、ただ面白いだけじゃないなあとも感じた。
(「すわ、」っておっしゃるのが特に好き。)

たくさんの「好き」を取り扱ってらっしゃるから、自らの「好き」を思いながら楽しめる作品でもあるし、三浦先生視点の「好き」を体感出来るようで人生が豊かになった気すらした。

そもそも、私はエッセイが苦手で。
なんかこう文章から滲み出てる「恍惚」?というか、自分の人生に「酔っている」というか、そういうのが垣間見えてしまって、全く関係ないのに読みながら究極に恥ずかしくなってしまうのよ。(昔書いた夢小説が親にバレる、くらい恥ずかしい。)
そんなやから10年近くエッセイに触れてこなかったんやけれど、今回分かったことがある。

興味がある、好きな人のエッセイは読める。
そらそうや。
あのアーティストは。
あの小説家は。
あの俳優は。
何を考えて、同じ景色を見て何を思うんやろうと疑問に思って知りたくなって当然というか。これはオタクならではの感性かもしらんけれども。

三浦しをん先生の作品を、私は読んだことがない。
有名な作品はもちろん知ってるし(タイトルだけ)、映像化されたのを観たこともある(内容は覚えてないけど)。
ただ何となく、活字に好き嫌いをしたくない(楽しめていない自分の技量のなさを感じるから)。
ので、読んだ。
全然「恍惚」してなかった。
等身大で、教養に深く、時々毒っぽく、色彩豊かだったり色褪せた郷愁を感じる。
全然、恥ずかしくならんかった。

最高の時間をいただきました。
トークイベント、オンラインで観覧させていただこうと思いました。

おもしろかったなあ…

以上です。

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