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失業認定日の待合室にて

本日は、私の失業認定日です。
失業後、初めてハローワークに行ってから、早4週間。
3週間前から失業していたことが認められ、ようやく失業認定証をもらえます。

ハローワークに訪れると、ソーシャルディスタンスは保ててますが、やはり人が多い。

壁に掛かった職業トレーニングのチラシを眺めていると隣に未就学くらいの男の子が。
何か楽しげな声を上げながら目には好奇心を宿し、あちらこちらへ、えっちらよちよちら。

私も椅子に戻りながら、彼を目で追いました。
その周りに座ってる人たちも彼の行く先を見ていました。
男の子が角を曲がった後も、彼を見つめる人たちの眉の動きで、
「あっ、今、不安がられてる。危ない所に行こうとしてる?」と感じた。
しかし、ほどなくして安堵した眼が覗いた。

そんな男の子と待合室の人たちを見て、
嗚呼、大人たちが子供を見守る風景っていいなー。と思えた。
現在失業中だったり、次の仕事を探していたり、それぞれが抱えている問題は様々でしょうけど、目の前で動き回る男の子に目を配る。
そんな風景に、人と人との良い空気感を感じました。

前回、ハローワークに行った時は、あまり良い思い出が無かったのですが、今日は少しほのぼの出来ました。
あの空間に居合わせた人たちのおかげです。

その後、失業認定証を受け取り、説明を受けて終わりました。
説明をしてくれたお姉さんに、クラウドソーシングの仕事について質問すると、親切に説明して下さり、そのことも私の心への穏やかな風に変わりました。

1ヶ月前は、ハロー!と心の中に住むワームが顔を出してましたが、今日は一切そんなことはなく、施設を出る時の足取りは軽くなってました。

失業を認定されたのに陽気とは、これ如何に。。。
とは思いますが、そういう単純で阿呆な所は、自分の好きな部分でもあるんです。


2022/5/18
せきひと

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