昭和と平成のゲームの集め方。その17

(コンビニ編 その1・デジキューブ編 その1)

さて、また話が前後しますが自分は1999年前後にコンビニの副店長(家族経営で実質お金の管理等は自分)をしておりました。
当時、鳴り物入りで”ゲーム買うならコンビニだ!”と言うキャッチコピーとともに”コンビニでのゲーム販売”が始まりました。そう、今では知ってる人も少なくなった”デジキューブ”のサービス開始です!

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在りし日のデジキューブの什器。商品のカードを持ってレジで商品と交換するスタイルでした。

ソフトに関してはまた後日書きたいと思いますが、基本的には”値引き販売はなし・返品無料・売れた分だけソフトを補充”と言うスタイルで、什器が邪魔なことと在庫管理が大変なことだけを除けば基本的にはコンビニ店舗には余りリスクのないシステムでした。

うちの店舗は自分のゲーム好きも相まってこの”デジキューブ”に力を入れており、深夜~朝担当の自分の常連客の中にはゲーム好きが多く、色々融通を利かせたり予約してもらったりしておりました。

その中には他のコンビニでは出来ないサービスとかもしておりました。
当時、PSの売れ線といえば”パラッパラッパー”に端を発した”家庭用音ゲーユーザー”がかなり多くなっており、元祖である”ビートマニア”のPS版が販売される時、専用コントローラーがかなり品不足になっておりました。

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専用コントローラー。これがまた当時中々買えなくて…。

常連のお客さんからも「コントローラー売ってないんだけど手に入りませんかか?」と何人にも言われました。
基本的に深夜帯の常連さんというのは場所柄(近くはラブホテル街で風俗関係者のお客さんが多かった)”お金は持ってるけど昼間に起きれない”方が多かったのです。
そういう方はこの手の流行りものが好きなのとゲーム好きが多い(男女問わずPS本体持ってて遊んでる人が多かった)ので、なんとか在庫を確保するように本部に頼んだのですが「ゲーム関係はデジキューブの管轄なので難しいです」と言われてしまいました。

話は変わりますが、店は”町田”と言う場所なのですがそこに1998年11月に”ヨドバシカメラ”がオープンしました。自分は朝仕事が終わって売上金を入金した後、店に戻ってそこから歩いて3分のヨドバシカメラによく行っておりました。そして、仕事終わるのはヨドバシがオープンする9:30ちょっと前…。

いろいろ考えた挙げ句
”ヨドバシカメラで購入して、その商品をそのまま店で売る”
という方法を考えました。なんだかんだで店の売上にはならない(コンビニのレジを通せない)ですが、お客さんは喜んでもらえたので良かったです。
この方法で4~5台ほどの”ビートマニア専用コントローラー”をお客さんに売ることが出来ました。
そして、このゲーム大好き副店長の居るコンビニでは”デジキューブ”の枠を超えてどんどん暴走していきます…

(デジキューブ編・その1 終わり。その2に続く)

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