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なぜ加藤浩次は吉本興業に反旗を翻して「加藤の乱」を引き起こしたのか?

2019年7月22日、いわゆる「闇営業」騒動を受けて吉本興業・岡本昭彦社長は会見を開いた。5時間30分という異例な長さとなったその会見を受け、経営陣の対応や姿勢に批判の声が上がった。

中でも加藤浩次は『スッキリ』の中で、「これからもこの体制、今の社長そして会長の体制が続くと思ったら、僕は吉本興業を辞めます」と発言した。これがいわゆる「加藤の乱」の始まりである。

ではなぜ、加藤は吉本興業を公然と『スッキリ』で批判するという行動に出るまで憤ったのだろうか?

『スッキリ』での進退を懸けた吉本批判


岡本社長は、宮迫と亮の話し合いの中で、「お前ら、テープ回してないやろな?」「亮、エエよ。おまえが辞めて一人で会見してもエエわ。やってもエエけど、全員連帯責任でクビにするから。それでもエエならやれ。俺にはお前ら全員をクビにする力がある」などと発言したとされる。

この物言いに加藤は疑問を呈し、「そんな言い方、人にするかい?…これは俺たちも声を上げて、ちゃんと言うべきことは言っていかないと。有耶無耶で蚊帳の外っていうか、自分は関係ない、みたいなことではないと思う。どんな若手でも、それぞれの意見はあるだろうし、それはみんなが発信していいと思うよ」と語っていた(*1)。

また、『スッキリ』での批判に先んじて、加藤はMBSラジオのラジオ番組『極楽とんぼ オレたちちょこっとやってまーす!』の中で、宮迫と亮の会見を受けて、次のように語っている(*2)。

「宮迫さんと亮が嘘ついたってことはあるんだけど。でも、あの話の流れを聴いてたら、やっぱり良心の呵責というか、亮って真面目な人間だし、宮迫さんも男気のある人間じゃん」

『やっぱり、違うこれ』ってなった時に、会社が『そうだな。一緒に会見やろう』って言ってれば、こんなことになってないし(注釈:吉本側は宮迫と亮単独の会見を禁じた)、なんでこんなことになってんだよって。俺、逆に腹立ってきたの、見てて。これ、何に腹立ったかって言ったら、会社に腹立ったね

こうした発言を行ったラジオ番組では、ロンブー亮と共演を行っていた。だからこそ闇営業騒動、吉本興業のお家騒動について触れざるを得ず、『スッキリ』での批判の呼び水となった可能性もある。さらに加藤は、次のような踏み込んだ発言を行っている。

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