『ジョンソン』終了報道で改めて振り返る、オードリー若林と山里亮太が分析した『ミレニアムズ』の敗因
TBS系の番組『ジョンソン』が今年9月に終了すると報じられた。かまいたち、見取り図、ニューヨーク、モグライダーという人気新世代芸人が揃い踏みし、『リンカーン』の後継番組として2023年10月23日にスタートした『ジョンソン』であったが、1年足らずでの終了となる見込みである。
こうした若手芸人集合番組の歴史としては、フジテレビ系の『とぶくすり』の流れを汲む『めちゃ×2イケてるッ!』、そして『はねるのトびら』などがあるが、その一つとして同じく短命に終わった『ミレニアムズ』があるのを覚えておいでだろうか?
『ミレニアムズ』とは、2000年(ミレニアム)にデビューしたという共通点のあるオードリー、山里亮太、ナイツ、ウーマンラッシュアワー、流れ星ら9人がレギュラー出演していた番組である。
番組と演者の不協和音
『ミレニアムズ』は2014年10月18日に放送開始し、2015年9月15日に1年足らずで終了している。この点もまた、『ジョンソン』と重なる。
開始当初は土曜深夜である23時台で放送されていたが、半年を経過すると火曜の9時台、しかも45分番組から30分番組へと時間短縮されていた。この『ミレニアムズ』について、オードリー・若林正恭は次のように語っている(*1)。
「陰の人って、演出も陰の演出したら、やっぱ発揮するじゃない?それこそ『人見知り芸人』って枠でいったら。だけど…なんだろうなぁ、ゴールデンの何かとかだったらさ。だから、『ミレニアムズ』の失敗の仕方って、そういうことだよな」
「陰の人が多いのに、陽の演出しちゃったから。合ってないっていうか。だって、(初回で)シャボン玉みたいな、ワーッとオープニング出てきてさ。ナイツと俺らと村本君と並べて、みんななんかそういうタイプじゃないじゃん、だって、山ちゃんいてさ。そういう人多いしな、同期に」
「うん、それはしょうがないよね、相性がある。俺らも実力不足だし」
番組側としては、『ミレニアムズ』を立ち上げ、盛大に盛り上げていきたいと考えて、派手な演出を試みた。一方、若林たちはそのような番組ではしゃぐことに慣れておらず、戸惑いを隠すことができなかった。すでに初回のオープニングから不協和音が奏でられていたことになる。
企画と演者のミスマッチ
結果として番組側のやりたいことと、若林たち演者の考えが噛み合うことはなく、そのまま番組はスタートすることになる。その当時のギクシャクとした様子について、山里は次のように語っている。
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