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「生き様芸人」オードリー若林の2019年から5年間での大きな変化とは

今から5年前、2019年7月24日放送のニッポン放送系のラジオ番組『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』に、放送作家・オークラがゲスト出演していた。そこでオークラは、「ミレミアム世代こそ生き様芸人」と指摘していた(*1)。

「あの世代の人たちって、結構、コントとかそういうものに対して、凄く『芸人として生きるには、どうしたらいいか?』っていう。みんななんか、そういうものにすげぇ向き合ってる感じが凄いするんですよね」

その理由について、佐久間宣行プロデューサーは次のように指摘している。

「だからやっぱりね、今の第七世代に比べて、スペースがなかったから、葛藤する時間が長かったんじゃない?」

若手時代、なかなかブレイクすることができずに「どうすれば世に出ることができるのか」と考え続ける自問自答の期間が長かったからではないか、ということだろう。実際、オードリーは2000年の結成からM-1グランプリ2008での準優勝まで、長い下積み期間を要した。

「生き様芸人」のもう一つの特徴

だが、その「生き様」をあからさまに出さないこともまた、若林の一つの特徴であると佐久間は指摘している。

「若林君なんてだって、結構、書籍で一瞬、エッセイのように思わせておいて、ちゃんと読むと人間格闘記になっているっていう。だから、興味のない奴らは読まない。でも、読むと若林の考えの格闘が全部分かる、みたいな。そういう闘い方をするじゃない」

旅行記やエッセイ本のように「擬態」した若林。それはなぜかと言えば、「みんな隠すんだよ。それは多分、先輩にイジられる時代が長かったから」と佐久間は語っていた。

こうした佐久間、そしてオークラの指摘があってから2024年の現在、大きな変化が実はあった。

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