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何が良いのかなんて本当に人それぞれ〜本音晒け出してみた〜

今回の部員日記は総合政策学部4年の花岡愛が担当させていただきます。長くまとまりのない文章になりますが、お付き合いくださいませ。

今回部員日記を書くにあたって、何をテーマにするか1週間ほど悩みました。時期としては秋リーグが終わって翌日。普通の流れでは2日間の秋リーグについて書くのがセオリーであると思いますが、それでは面白みもなく、また秋リーグ開催直前の部員日記を担当した部員達が皆一様に「秋リーグを控えるにあたって」というような内容を書いていたため、「絶対秋リーグのことは書かないぞ」と意気込んでいました。

しかしやはり、世の中の流れには逆らえないもので、私も最後のリーグ戦を終えて感じたことを前回と同じく長々と書き連ねさせていただきます。

なお、秋リーグ以外のテーマで書くとしたら

・約10ヶ月の就職活動という戦いを終えて
・鬼滅の刃が大ヒットした理由を独断と偏見で考察してみた
・花岡愛、5歳から顔が全く変化してない件について 


の3本立てになっていたと思います。
これらについて語りたい方がいらっしゃいましたら是非お声がけください。

さて、私は小学1年生からソフトテニスを続けてきましたが特別強いわけではありません。レベル分けすると、中の中、よくて中の上ぐらいでしょう。
高校の頃は、強豪・和歌山信愛高校で毎日練習を頑張ってきましたが、団体メンバーに選ばれたことは一度たりともありません。県大会の個人戦で団体メンバーに勝利しベスト4に入ろうが、インハイの個人戦でベスト16に入ろうが、団体メンバーに選ばれることはありませんでした。
ですがそれで良いとさえ思っていました。学校を背負って戦えるほど技術的にもメンタル的にも強くはない。団体戦に出て活躍したいという気持ちは全くありませんでした。

そんな私が、大学では団体戦に出るようになりました。
天変地異ですね。最初は戸惑い、悩みました。こんなヘタクソが団体戦に出ていいものか、もっと他に出るべき選手がいるんじゃないのか、と。
しかしそんなこと、誰にも言えません。監督や先輩たちが「花岡ならやってくれる」と判断し、選手として選んでくれたのです。
心の中ではいつもいつも「ああ、怖いな、出たくないな、、」と思っていました。
そんな私が「試合に出るのが楽しみだ」と感じるようになったのは、大学2年の春リーグ直前のこと。勝又とペアを組み、校内戦では無敗を誇っていた頃です。なぜか非常に調子が良く、珍しく自信を持ってプレーをしていました。
部のエースのような存在でしたが、迎えた春リーグでは2部校相手に3連敗。
当時1年生だった遠藤・中井ペアは2部4勝。まるで世界が終わってしまうかのような気持ちになり、心臓を鷲掴みにされたような想いでした。
「団体戦とは、チームを背負って戦わなければならない」という負荷を思い出してしまったのです。
つまりはプレッシャーに負けてしまったということですね。1戦1戦に対する想いが強すぎて「勝たなければならない」と思いすぎていたことが敗戦の原因でしょう。この出来事がきっかけで、私が勝又と組んでリーグ戦に出ることはなくなりました。軽くトラウマです。
今思い出しても不甲斐ないものです。チームを代表して試合に出たというのに、自分に負けてしまっていたなんて。
それからまたしばらく、私は「試合イヤイヤ期」に突入しました。試合に出たくない、選ばないでくれと、大会がある度にそう思っていました。

「試合イヤイヤ期」を脱出できたのは、何が原因だったのでしょうか。おそらく、コロナで8月までの大会が全てなくなったからかもしれません。試合する機会自体がありませんでしたから。
そして今回、約10ヶ月ぶりに大会が開催されました。「試合イヤイヤ期」を脱出したとはいえ、別に試合に出たいとも思っていませんでした。(こんなことを言ったら怒られてしまうかもしれませんが。)
コロナで自粛していた部活が再開されて、度々校内戦を行う機会がありました。私の試合を見ていた田中監督から「メンタル面が落ち着いていて良いね」とおっしゃっていただくことがあり、以前に比べて心を乱すことが減っていたことに気づきました。無我の境地ですね。

今回の秋リーグ、何の因果かはわかりませんが2年の春ぶりに勝又と組んで出ることになりました。
最後の早稲田戦、3番勝負、勝てば1部4位という4年間で最高の順位をかけた試合でした。もし私が2年生の頃ならおそらく、「こんな大事な場面で負けたらどうしよう」と思い、些細なミスで取り乱し、勝てる相手だったとしても負けてしまっていたと思います。
ですが4年になった花岡は、1ゲーム目を0-4で取られてしまっても、ダブルフォルトをしても、前衛なのにストロークでミスしても、サイドを抜かれても全く動じることはなく、「ミスしたって試合に負けたって、死ぬわけじゃないし世界は終わらない」と考えることができたのです。
最後はやはり気持ちの持ちよう。おそらく私が会場にいた誰よりも大きな声で点を取った時に喜んでいたと思いますが、「心はホットに、しかし頭はクールに」なることができていました。
これが功を奏し、ゲームカウント4-1で勝利し、最後は自分でボレーをして点を取ることができました。最後に勝又と嫌な思い出を塗り替えることができて本当に良かったです。

普通に考えればプレッシャーがかかってしまう場面でミスしても、メンタルが落ち込まなくなったのは物事を軽く考えられるようになったからだと思います。それが良いことか悪いことかは本当に人それぞれで、私にとっては良かっただけです。
変に重く受け止めてしまい、中の中な実力が下の下に落ちてしまうよりは、軽く考えて全てを出し切る方が断然良かったわけです。
もしかしたら自分にプレッシャーをかけることで、力を発揮できる人が存在するかもしれないし、私のように軽く考えた方が力を発揮できる人がいるかもしれない。
大切なことは自分をよく知り、自分にあった戦い方を模索することだと思います。
私たち4年生は、今回の秋リーグで一旦区切りをつけますが、3年生以下のみんなはこれからも大会があると思います。
どうか、少しでもそれぞれが実力を発揮できるように祈りを込めて、今回の部員日記を締め括らせていただきます。

最後に、4年間ずっと共に頑張ってきた同期のみんなに感謝を。今までお世話してくれて本当にありがとう。はなお。

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