家出少女をかくまった話

これもまた大学生の頃の話。

Tinderを使っていたら大学生の女の子とマッチングした。

結構可愛くて、会う前から股間のムズムズが止まらなかった。

いざ会うとかなり良く話す子で、とても楽しい時間を過ごせた。

その日はお昼に二人でパスタを食べ、健全に解散した。


ちょっとたったある日、その子とラインをしていたらこんなラインが来た。

「母親と喧嘩して家出てきちゃった」

世の家出少女はかくして生成されるのかと感心していたが、どうやら本当に泊まる家がなくて困っていたみたいなので、俺の家に呼んであげた。

家出少女は昔から母親と仲が悪く、今宵とうとう家出を決意したらしい。

うちにきた家出少女とお酒を軽く飲みながら話していると、突然「白い壁貸して」と言われた。

なんのことかわからなかったが、とりあえず部屋の壁が白いところまで案内した。連れられるや否や、家出少女は白い壁の前でスマホを起動し、配信アプリで配信を始めた。

「みなさんこんばんは。ミス〇〇エントリーナンバー4番、〇〇です」

なんとその子は大学のミスコンの出場者で、その活動の一環として毎日ライブ配信を行っているのだ。どうりで可愛いわけだ。

いつもは自宅でやっているが今日は俺の家から急遽配信していたらしい。

配信アプリをインストールしてみた。確かにアプリ内の俺の隣にいる子と同じ子が時間差で同じことを言っている。

急に配信を始められて、驚きのあまり声も出せなかった。声を出すと、全国の家出少女ファンに俺の声がデリバリーされてしまうからだ。

俺はじっと声を潜めた。


配信が終わり家出少女が「急にごめんね、なかなか言えなくて」と言いながら酒をぐびぐび飲み始めた。

家出とミスコンと配信と、情報が大量に入ってきて何を突っ込めばいいのかよくわからなかったが、なぜか僕の息子がむくむくと大きくなる。これを突っ込めばいいじゃん。


その夜、俺と家出少女はアツい夜を過ごした。時折、「〇〇チャン、今日もかわいい」みたいな配信コメントを思い出しては、俺の興奮を加速させるのだった。

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