【第6回】ニッポンの世界史:アメリカ映画とソ連映画から見る「アジア」観
ところで、敗戦後の日本人は、アートやエンタメを通して、どのような世界観を育てていたのでしょうか?
「学問や政治の動向はさておき」としたいところですが、そうも言ってはいられません。
戦後の世界は、1946年のチャーチル英・元首相の「鉄のカーテン」演説、1947年のトルーマン米大統領による「封じ込め政策」、1948年のソ連によるベルリン封鎖を皮切りに、アメリカ陣営とソ連陣営に真っ二つに分かれて睨み合う「冷戦」の時代に突入。
戦後直後の混乱、復興にむけた動きのすすむ中、科