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コロナ禍により、以前にも増して奨励されるようになった手洗い。 今回は、それに欠かせない「石けん」の世界史をふりかえってみることにしましょう。 石鹸の製法の発展 石鹸にあたるものは、天然の素材によって、古来世界各地でつくられていました。地中海沿岸では、中世の頃、海藻の灰とオリーブ油を原料とした石鹸が製造されていましたが、17世紀にフランスの科学者ルブランが、化学的に炭酸ソーダ(アルカリ剤)を合成する方法を開発すると、石鹸の大量生産への道が開けます。 1861年にはベル