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育成年代においてスポーツが上手くなる方法①


 どのスポーツでも上手くなる方法は、
『そのスポーツをたくさん練習する』って、思いがちなのが大人です。

 中には、『人より上手くはなりたければ、勉強や友だちと遊んだり、違うスポーツをする時間を割いてでも、そのスポーツを毎日長時間、真剣に取り組まなければならない!』
なんて思って、無理矢理やらせてしまっている困った大人もいます。

 そんな大人は、子どもが遊んでいると決まって『だから〇〇君に勝てないんやろ!』なんて、他人と比べてしまって、子どものやる気を折ってしまいがち。


 自分も上手くなるには練習あるのみって、思って一日中練習させてた時期もありました。(ただ楽しく練習できる工夫はしていましたが😅)
 以前は、かなり時間をかけて「練習させてた」なぁと、それによりボール扱いは上手くなっていましたが、必ずしもそれで全部ゲームに役立つか?活躍する選手になれるか?と言うと、疑問を感じるようになりました。



そもそも、試合で活躍する(小学生年代だけでなく、中高含めて)選手は、

①️ポジティブな子↗️
②本当にサッカーが好きな子⚽
③ボール好きな子○
④身体、運動能力高い子🏃‍♂️

その上で《人間的に成長していく事》がすごく重要になってくると思ってます。

 そして《①ポジティブな子↗️これが何より育成年代において大切だと痛感してます。「自分はできる」と言う自己効力感を、それぞれみんなに持たせてあげるだけで、かなりチームが良くなります。
 一人ひとり特徴を活かして、自分にはこんな事が出来る、このプレーに関しては、自分は得意で上手く出来る!と言う感情を、みんなが持ち合わせたら、日頃から質の高い、非常に良いトレーニングが出来ます。その状態を創り出せば、普通のミニゲームからそれぞれの子どもたちは、学ぶところだらけの急成長を遂げるでしょう!


 反対にチームで上手い、下手、活躍する、しないの序列がはっきりしてしまうと、「彼はすごく上手だから、迷惑かけるといけないし、あの人とは練習で組むのはやめておこう」とか、「あいつには勝てそうだから、あの人と対人練習しようかなとか。」そんなトレーニングになってしまいます。それでは一人ひとりの向上もチームの団結力が全く期待できません。更にチームワークも育まれないでしょう!


 このように子どもたちの感情一つで、その後の伸び方は大きく変わると思います。
 だからこそ、大人の関わり方で《①ポジティブな子↗️》だらけにしてしまえば、あとは自然と個々が伸びて、チームが強くなると思います。その土台を創り上げることこそ、我々大人の役割かなぁと思います!


ポジティブを手に入れた子のこんな経験があります!
 低学年の子で基本的に運動能力は高くなく、入って来た時から、すぐに自信を無くしてなのか、みんなと一緒に練習に参加しなくなりました。練習には来ますが、1人でボールを蹴ったり、手の空いてるコーチにくっついて一緒に遊んでもらったりを繰り返していました。その子は練習に来るたびに、そんな調子で、「みんなと一緒にミニゲームしておいで」って言っても、「今日は足が痛いから〜」って、なかなか試合にも参加できない状態が続いていました。
 そんな中、クラブ主催の低学年交流試合【すまいるキッズ交流戦】でフニーニョ形式(3vs3.4ゴール)の試合にその子も参加しました。この交流戦では、チームの高学年が運営したり、自チームの低学年の監督したり、審判したりと子どもたちで創る交流戦にして、大人はサポートに徹して極力試合の邪魔をしません。
 その日も、彼は試合には参加しないかなぁと思っていたら、監督の6年生がうまく盛り上げて、試合のピッチに立っていました。もちろんはじめての試合で他の子以上に緊張してる様子でしたが、どうやら2ゴールの内の一つをひたすら守るように高学年コーチに指示されているみたいで、ゴールの前からあまり動かずでした。僕が監督としてベンチにいたら、「そんな風にゴールの前にいるだけだと他の仲間が大変だから、協力して攻撃もしようね〜。」って、伝えてしまうところですが、高学年コーチに任せているので見守っていました。
 すると、相手もまだまだ低学年のため、たまたま彼のいるゴールにばかり攻め込んできて、結果としてゴール前にいる彼はたくさんのシュートをブロックする事が出来ました。そこでシュートブロックするたびに、高学年コーチや仲間から褒められ、自信をつけていきました!

 その次のトレーニングから、全てみんなと一緒にサッカーしています。

 もちろん急に彼がサッカー上手くなったわけではなく、自信がなかったし、仲間に認められてなかった状態から、その日の出来事1つで、サッカーにおける自己効力感を持ち、周りの見方も変化して、みんな一緒にサッカー出来る気持ちにさせてくれたと思います。
 
 しかも、それが高学年コーチの「とにかく1つのゴールを守る」と言う、大人ではなかなかやらない指示により、出た変化だと思うと、サッカー上手くなるための大人の正しい指導より、まずは《子どもがポジティブになる》にはどうしたら良いかを考えて接する必要があるかなぁと考えさせられました!

いつも子どもたちから学ぶ事ばかり😅

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