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「世界はジャズを求めてる」2021年9月第1週(9月2日)放送分スクリプト(出演 村井康司)#鎌倉FM

テーマ曲:What A World Needs Now Is Love/Stan Getz


*こんばんは、毎週木曜午後8時からお送りしている「世界はジャズを求めてる」、第一週は音楽評論家の村井康司がお届けします。
番組の感想、リクエストなどは、鎌倉FMホームページの送信フォームや、ツイッター、フェイスブックなどでどしどしお寄せください。ツイッターでは、ハッシュタグ「#世界はジャズを求めてる」を付けていただければ助かります。また、Noteにもこの番組のページがありまして、番組の選曲リストや概要などをご紹介しています。Noteで、「世界はジャズを求めてる」で検索していただければ、私たちのページをご覧になることができます。そちらもよろしくお願いします!

*さて、今日は9月2日、まずは9月がタイトルに入ってる曲を1曲ご紹介します。
パット・メセニーとライル・メイズのアルバム『ウィチタ・フォールズ』から、「September 15th」をお聴きください。

M1 September 15th / Pat Metheny & Lyle Mays



*パット・メセニーとライル・メイズのアルバム『ウィチタ・フォールズ』から、「September 15th」でした。9月15日というのは、ピアニストのビル・エヴァンスの命日なんですね。このアルバムの録音中の1980年9月、エヴァンスの訃報に接したメセニーとメイズが、急遽エヴァンス追悼のために録音した曲です。
次はビル・エヴァンスのアルバム『アフィニティ』から、ポール・サイモンの曲「I Do It For Your Love」です。

M2  I Do It For Your Love / Bill Evans


*ビル・エヴァンス「I Do It For Your Love」、「きみの愛のために」でした。
トゥーツ・シールマンスのハーモニカが美しいですねえ。トゥーツはハーモニカ奏者ですがギタリストでもありまして、ギターでメロディやアドリブを弾きながら、ユニゾンで口笛を吹く、という技も得意としていました。次はそのギタと口笛のユニゾンを聴きましょう。クインシー・ジョーンズのアルバム『メロウ・マッドネス』から、トゥーツのオリジナル曲「Bluesette」です。

M3 Bluesette / Quincy Jones


*クインシー・ジョーンズのアルバム『メロウ・マッドネス』から、トゥーツ・シールマンスのオリジナル曲「Bluesette」でした。この曲の後半に、やたらにかっこいいトロンボーン・ソロが出てきますね。これは、アメリカ西海岸で活動していた名手、フランク・ロッソリーノによるものです。今のは70年代の録音ですが、次は50年代、ロッソリーノがスタン・ケントン楽団に在籍していたときの演奏です。「Frank Speaking」をお聴きください。

M4 Frank Speaking / Stan Kenton Orch.


*スタン・ケントン楽団の、フランク・ロッソリーノのトロンボーンをフィーチュアした「Frank Speaking」でした。ケントン楽団は40年代から活躍する、アメリカ西海岸を代表するビッグバンドです。トランペットのメイナード・ファーガソンやサックスのアート・ペッパーなど、すばらしいメンバーが揃っていました。ヴォーカルのジューン・クリスティやクリス・コナーも、ケントン楽団出身です。次の曲は、ジューン・クリスティが、ケントン楽団の編曲家であるピート・ルゴロが編曲したオーケストラと録音したアルバム『Something Cool』から、タイトル曲「Something Cool」を聴きましょう。

M5 Something Cool / June Christy


*Something Coolの「Something Cool」をお送りしました。ここで編曲と指揮を担当しているピート・ルゴロは、キャピトル・レコードのプロデューサーでもありまして、彼が注目して録音したのが、マイルス・デイヴィス9重奏団の『クールの誕生』なんです。
というわけで、マイルス『クールの誕生』から、ジェリー・マリガンの曲「Rocker」をご紹介します。

M6 Rocker / Miles Davis


*マイルス・デイヴィス9重奏団『クールの誕生』から、ジェリー・マリガンの曲「Rocker」でした。このアルバムには1949〜50年に録音された音源が収録されていて、メンバーのジョン・ルイスとジェリー・マリガン、そして作編曲家のギル・エヴァンスとジョン・キャリシの曲をやっています。次は、ギル・エヴァンスが組織していたオーケストラの、1977年の演奏を聴いていただきます。アルバム『プリースティス』から、チャールズ・ミンガスの曲で「Orange was the Color of Her Dress Then Silk Blue」です。

M7 Orange was the Color of Her Dress Then Silk Blue / Gil Evans Orch.


*ギル・エヴァンス・オーケストラのアルバム『プリースティス』から、チャールズ・ミンガスの曲「Orange was the Color of Her Dress Then Silk Blue」でした。ここでフィーチュアされたテナー・サックス奏者はジョージ・アダムスです。ギルはこの曲が大好きだったようで、何度もライヴ録音をしています。というわけで、この曲を作曲したチャールズ・ミンガスのアルバム『ミンガス・プレゼンツ・ミンガス』から1曲かけましょうか。「All the Things You Could Be by Now If Sigmund Freud's Wife Was Your Mother」、「もし汝の母フロイトの妻なりせば」、というものすごいタイトルの曲をおかけしましょう。

M8 All the Things You Could Be by Now If Sigmund Freud's Wife Was Your Mother / Charles Mingus


*チャールズ・ミンガスの「All the Things You Could Be by Now If Sigmund Freud's Wife Was Your Mother」、「もし汝の母フロイトの妻なりせば」でした。
メンバーは、ミンガスのベース、テッド・カーソンのトランペット、エリック・ドルフィーのアルト・サックス、ダニー・リッチモンドのドラムスです。ドルフィーのサックス・ソロが凄まじいですね。ドルフィーがパワフルでフリーキーなアルト・サックスを吹きまくる録音をもう1曲聴きましょう。ジョン・コルトレーンが1961年にニューヨークの「ヴィレッジ・ヴァンガード」に出演したときのライヴから、「Impressions」です。

M9 Impressions / John Coltrane


*ジョン・コルトレーンの「Impressions」でした。テーマの後の最初のソロがコルトレーン、次がドルフィーなんですが、これは完全にドルフィーが圧倒してますね。そういえばコルトレーンは1926年9月23日生まれ、今年は生誕95周年にあたります。
さて、今日のお別れはマイルス・デイヴィス・セクステットの1958年のライヴから「Bye Bye Blackbird」です。1991年9月28日に亡くなったマイルス、26年9月23日生まれのコルトレーン、そして80年9月15日に亡くなったビル・エヴァンスの共演を聴いていただきます。

M10 Bye Bye Blackbird / Miles Davis


*「世界はジャズを求めてる」、 9月第一週のお相手は、音楽評論家の村井康司でした。9月にちなんだ曲からのジャズしりとりゲーム1時間、いかがでしたでしょうか。来週の進行役は、音楽書籍編集者の池上信次さんです。
では来週も木曜午後8時から、鎌倉FMにチューンインを! またお会いしましょう!

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世界はジャズを求めてる」は鎌倉FMで毎週木曜午後8時から1時間(再放送は毎週日曜昼の12時から)、週替りのパーソナリティが、さまざまなジャズとその周辺の音楽をご紹介するプログラムです。

進行役は、第1週が村井康司、第2週が池上信次、第3週が柳樂光隆、第4週がeLPop(伊藤嘉章・岡本郁生)、そして第5週がある月はスペシャル・プログラムです。

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