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ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂

本日はイタリアの世界遺産、ローマ歴史地区についてご紹介します。

ローマ歴史地区には、ローマ帝国時代の遺跡が数多く残されており、ヴェネツィア広場を中心に世界遺産に登録されました。

フォロ・ロマーノは共和制時代、ローマ帝国の政治・経済の中心地です。大国家の中心地であるにもかかわらず、他都市と比べて見劣りしていたことから、ユリウス・カエサルの発案により大改築が始まります。

実行に移したのは、ローマ帝国初代皇帝のアウグストゥス。アウグストゥスと一族の墓所であるアウグストゥス帝廟は放置され荒廃していましたが、2021年に修復が完了し一般公開されています。

円形闘技場、コロッセオは当時の娯楽施設であり、5万人以上を収容できる巨大建築物。剣闘士と猛獣が日々戦いを繰り広げていました。ローマは水路の技術にも長けていたので、闘技場内に水を張り、船を用いた模擬海戦が行われたこともあったといいます。

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コンスタンティヌスの凱施門は、4世紀に当時副帝であったコンスタンティヌスが、正帝マクセンティウスを破った記念に建設されました。パリのカルーゼル凱旋門のモデルとなっています。数代前の帝王の浮彫がされていることから、以前存在した建築物を改築したとされる説もあります。

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サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」は、同じくコンスタンティヌス帝により建造された、聖パウロを祀る聖堂です。城壁から離れた場所に建設されており、聖堂名のフォーリ・レ・ムーラは城壁の外、という意味です。

そのほか、公衆浴場のカラカラ浴場もあります。(※カラカラ帝による建設)世界各国のローマ帝国の遺跡には公衆浴場が多くみられるので、ローマ人は入浴好きであったようですね。浴場は社交場としても活躍していたので、ローマの繁栄を支えた場所のひとつといえるかもしれませんね。

本日もお疲れ様でした。

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