生物多様性を守ろうby草野知加/石川高等学校(福島) #生物多様性を守ろう

目次
1.SDGsについて
2.生物多様性とは何か?
3.生物多様性の役割
4.生物多様性には危機が迫っている
5.生物多様性を守るために私たちにできること
6.私が思ったこと、伝えたいこと


さて、さっそく本文の説明に入りたいところですが、このテーマを理解していく上で知っておかなければならないことがあります。
それは、’’SDGsについて’’です。

1.SDGsについて
SDGsという言葉自体は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。では問題です。これが何の略か分かりますか?

… … …

正解は、SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS です。
なにそれ!分かんないよ!という方に、さらに詳しくお伝えしていきます。
この、SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALSとは、「持続可能な開発目標」という意味です。これには、17の目標があります。

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生物多様性は、この17の項目のうち、14.15と直接的な関わりがあります。
ですがSDGsはそのような断片的な問題ではありません。
17の項目ひとつひとつが、他の項目ひとつひとつと関わっています。
つまり、この17の項目のうち何かひとつを考えるとなった場合、それひとつだけで考えようとしてはいけないということです。全ては繋がりあっています。
SDGsについて少し学べたところで、さっそく本題に入っていきましょう!


2.生物多様性とは何か?
みなさん、 ''生物多様性'' という言葉を聞いたことがありますか?
知ってる! と頭の中で答えたみなさん、それが何か説明することは出来ますか?
この地球上には、私たち人間だけではなく、動物や植物がつながり合いながら生きています。このように、たくさんの生き物がいて、それらがつながり合っていることを ''生物多様性'' といいます。’’’生物多様性’’をもっと詳しく見てみましょう。

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こちらの表を見てもらうと分かる通り、生物多様性は3つの視点から見ることができます。

・生態系の多様性
それぞれの環境に合わせて、さまざまな生態系があること
・種の多様性
鳥、魚、虫、細菌、植物など様々な種類の生き物がいること
・種内(遺伝)の多様性
同じ種類の生物でも、色や模様、毛の長さ、顔かたちがそれぞれ
異なり、多様な遺伝子により個性があること

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3.生物多様性の役割とは?
生物多様性には4つの役割があります。


①いのちを支える(基盤サービス)
私たちが生きていく上で必要なもの、それは酸素です。
この酸素は、植物の光合成によって生み出されています。
また、植物が育つために必要な豊かな土壌は、枯れた植物や動物の死骸を微生物が分解してくれることによって形成されます。
そして植物は土壌の中の水を吸い上げて大気中に放出することにより、水の循環を助けています。
このように、私たちはどこかで途切れることなく、繋がりあって生きています。


②食物や資源をもたらす(供給サービス)

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わたしたち人間の衣食住や生活に欠かせないものの多くは生きものからもたらされています。
米や野菜、果物、肉や魚などの食物はもちろん、衣類の原料となる綿や麻、絹、羊毛、家の材料となる木も、元は’’生きもの’’です。

③文化を育みレクリエーションを提供する(文化的サービス)
それぞれの地域に伝わる郷土芸能や伝統文化ができた背景には、その地域の自然の景観や気候があります。
つまり、生態系の多様性が多様な文化を生んできた、と言い換えることができます。
また、川や山があることでキャンプや登山など、様々なレクリエーションをすることができます。

こうしてみると、たくさんの生きものたちに支えられて私たちは生きていることが分かります。
自然の恵みに感謝ですね!
引用元 https://sdgs.city.sagamihara.kanagawa.jp/biodiversity/


4.生物多様性には危機が迫っている
まずはこちらをご覧下さい。

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これは、今現在、生物多様性が瀕している危機4つです。
実はこの4つ、全てに共通点があります。何でしょう?
… … …
それは、人間が関わっている、ということです。
過去にはこのようなことがありました。
こちらをご覧下さい。

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これは、人間の行動がいかに生物多様性に関わってくるかを表した、顕著な例です。
この他にも、様々な動物が減少しています。例えば、

・象
象の牙は、工芸品の材料として高値で取引されていました。
そのため、密猟や乱獲が増え、1000万頭いたと言われているアフリカゾウは、42万頭にまで激減してしまいました。
取り引きされている象牙の4分の3は、密猟や乱獲によるものだと言われています。

・チーター
チーターは、密猟と闇取引によって数が減少しています。
ジンバブエでは、16年間で頭数が1200頭からわずか170頭にまで激減しました。湾岸諸国では、チーターの子どもを飼うことが「おしゃれ」とされ、珍重されるため、密猟が横行しています。
また、子どものチーターは闇市で1頭最大1万ドル(日本円にして約115万円)で取り引きされています。

・太平洋クロマグロ
太平洋クロマグロ(以下クロマグロ)は、日本近海で産卵し、日本の太平洋側からカリフォルニアにかけて回遊します。日本では過去の古墳から、クロマグロの骨や骨にモリが刺さった状態で発見されています。つまり、クロマグロは沿岸付近にたくさんいて、モリでつけるような魚だったと推測されます。しかし、2004年以降、最新鋭の魚群探知機を使い、産卵期のクロマグロを一網打尽にする巻き網漁が日本海で行われるようになると、クロマグロの資源量は大幅に減ってしまいました。

5.生物多様性を守るために私たちにできること
ここでは、私たちにできる取り組みを紹介していきます。

① エコラベルがついた商品を購入する
エコラベルとは、商品が環境に配慮したものであることを示すラベルの総称です。
下の画像は、講義で扱われたエコラベルです。

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この中で私が注目してほしいエコラベルがあります。
それは、このエコラベルです。

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名前は、「海のエコラベル」。この画像にも記載されている通り、持続可能な漁業で獲られた水産物にのみ認められる証です。
マクドナルドのフィレオフィッシュにはこのエコラベルがついています。天然のアラスカ産スケソウダラを使っているということです。
その他にも、イオンリテール株式会社で販売されている商品にもこのエコラベルがついています。
詳しくは、イオントップバリュ MSC認証製品をご覧下さい。
https://www.topvalu.net/search/item?word=MSC
日常生活の中で、エコラベルがついている商品を探すのも楽しそうですね!

② MY行動宣言をする
ひとりひとりが生物多様性との関わりを日常の暮らしの中でとらえ、実感し、身近なところから行動することが、生物多様性を守ることの第1歩である、として考えられたのがこの「MY行動宣言」です。

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Act1 地元でとれたものを食べ、旬のものを味わいます。
Act2 生の自然を体験し、動物園・植物園などを訪ね、自然や生きものにふれます。
Act3 自然の素晴らしさや季節の移ろいを感じて、写真や絵、文章などで伝えます。
Act4 生きものや自然、人や文化との「つながり」を守るため、地域や全国の活動に参加します。
Act5 エコマークなどが付いた環境に優しい商品を選んで買います。
6.私が思ったこと、伝えたいこと
私が受けた講義の中で、以下のスライドが提示されました。

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私はいままで、日本は世界にたくさんのことを発信し、逆に世
界からもたくさんの情報を受け取り、さらにそれをニュースな
どで報道している、と考えていました。
しかし、実際はそうではなく、世界の人々から誤った認識をされ
ているということ、海外の活動はあまり報道されていないこと
をこの講義を受けて学びました。
そしてなにより、「情報発信力」が大切だということです。
この言葉は、どの講義のどの内容よりも私の中に響くもの
がありました。
今はSNSなどで簡単に情報を発信することができます。
ひとりひとりの発信が微弱なものであったとしても、誰かの目
に触れることが大切です。そして、自分が知った情報を積極的に
発信していく。
せっかく考えたのに、調べたのに、活動したのに、発信しないの
はもったいないと思いませんか?
もっともっと、世界の問題に目を向けてもらいたいと思いま
せんか?

石川高等学校(福島)草野知加
#せかい部 ×SDGs探究PJ高校生レポーター(生物多様性を守ろう)
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