トランスジェンダーは女性競技に参加してもいいのか by 石原青空 / 西大寺高校(岡山) #ジェンダー平等を実現しよう

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第一章 序論
①男子と女子の運動における身体的、生理学的差
②トランスジェンダーとは

第二章 本論
① 女子陸上競技における生物学的男子の参加の問題 
② IOCの参加基準を満たすトランスジェンダーが参加する女子重量上げ問題
③ 考察

第三章 結論
問題と考察のまとめ


第一章 序論

① 男子と女子の運動における身体的、生理学的差

今ある多くのスポーツは男女別で競技別で行われている。それは男子と女子の間に身体的、生理学的な差があるからである。その差を鑑みずに男女一緒に競技を行うのはケガや努力ではそうしようもない壁が生まれてしまい、結果的に女性をスポーツから追い出すことになるだろう。
FIFAも「女子が男子より劣っている部分 筋量、筋肉量、身長」(大畠襄監訳.FIFA医学評価研究センター(F-MARC)サッカー医学マニュアル,日本サッカー協会 p129 閲覧日 11月28日)など、さまざまな要素を挙げている。

②トランスジェンダーとは
トランスジェンダーとは生まれた時の性別と、自分自身が心で感じている性別や生きていきたい性別が異なっている人のことを指します。これとは逆に心で感じている性と生まれたときの性が一致している人のことをシスジェンダーと呼びます。

第二章 本論

① 女子陸上競技における生物学的男子の参加の問題

先日、SNSをみていたらこのような動画を見つけた。

https://www.youtube.com/watch?v=-BuV-s1SYLk
The End of Women’s Sports

簡単に内容を説明すると、小さいころから短距離陸上の練習を積み重ねてきた女性が、女子のトランスジェンダーの選手に圧倒的な力を見せつけられて敗れた。どんなに努力しても男性にかつのは難しい。生物学的な男子の参入を認めてしまうと、勝てないし、大会にも参加できない。この事態に声を上げると、偏見だと非難されてしまう。といった内容だ。

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② IOCの参加基準を満たすトランスジェンダーが参加する女子重量上げ問題

BBC NEWSにこんな記事が掲載されていた。

2019年サモアで開かれたパシフィック大会で女子の部でトランスジェンダー選手が金メダルを2個獲得した。
https://www.bbc.com/japanese/49148264 
BBC NEWS JAPAN(閲覧日11月28日)


この記事の問題点としては、テストステロンの摂取を12か月抑制すればトランスジェンダーでも参加できる点だ。
テストステロンとは、「骨格や筋肉などを強化してたくましい肉体を形成し生殖機能を向上させる」ものだ。
https://kounenki.menshealthtokyo.com/performance/column_01/report05.html Dクリニック東京メンズ(閲覧日11月29日)

12か月抑制したところで、男性として成長する期間は女性より優位になるので不公平ではないかと声が上がっている。

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③ 考 察
 序論でも述べた通り、男子と女子の間には努力では覆せない壁がある。これを無視して、女性トランスジェンダーの受け入れを容認してしまうと、いままで公平性に基づいて築いてきたルールや競技方法が音を立てて崩れ落ちることになる。

 問題はそれだけではない。生物学的な男性がそういった場で活躍することで大学の推薦、奨学金を取得する。結果的に女性の権利を奪うことにつながるのだ。多様性のいきすぎがこのような結果を生んだのだろう。
もし、このまま女性トランスジェンダー参加が容認され続ければ、生物学的な女性は競技に参加することが不可能になってしまうだろう。女子100mの世界記録が10秒49に対して日本男子高校生記録は10秒01。もし、男子が参加可能になると参加基準は大きく上げられ、女子は諦めるしかなくなるだろう。公平性を保ってこそのスポーツなのに、公平性がなくなってしまったら、もうそれはスポーツではなくなるだろう。

だからこそ、何も考えずに性的マイノリティの意見を重視しすぎるの危険だ。性的マイノリティがいままで肩見のせまい思いをして生きてきたのは、十分理解している。しかし、性的マイノリティの意見を重視しすぎると、今度は性的マジョリティが肩身狭い思いをして生きていかなければならないというジレンマが発生する。

昔の言葉に、不易流行(ふえきりゅうこう)という言葉があります。「不易(変化しない本質的な物)を大事にしながら、流行(新しく変化するもの)も取り入れていこう」という意味だ。男女間の身体的差などをたいせつにしながら、トランスジェンダーの方にも配慮していく必要があると僕は考える。競技は生物学的な男女でしっかりと分けて、更衣室、トイレなどの競技とは直接関係のない所では、トランスジェンダーの方が気持ちよく競技を行える設備を整えることが大切だと考える。
 

第三章 結論

問題と考察のまとめ

 ここまで、トランスジェンダーは女性競技に参加してもいいのか。について色々述べてきた。私の意見としては、「トランスジェンダーは女性競技に参加するべきではない」と考える。
どうしても男女間には身体的差があり、努力ではその差が埋められない。
それに加えて、大学の推薦、奨学金を取得できない、競技のレベルが上がりすぎて女性が大会に参加できないといった弊害がうまれる。それは女性にとって競技の公平さを根本から否定されるものであり、健全的に競技に取り組む権利を否定されることになる。

 SDGsでもジェンダー平等を解決しようという目標があり、性的マイノリティーの方も意見を言いやすい環境になってきたと思います。しかし、性的マイノリティーの方が注目されすぎる傾向があり、マイノリティの方の意見が尊重されすぎていると感じます。いまこそこの問題を世界規模で議論し、多角的な意見を集め双方のバランスをうまくとる。そして、来る東京オリンピックに対してみんなが納得できるような制度作りが必要不可欠です。


西大寺高校(岡山) 石原青空
#せかい部 ×SDGs探究JP高校生レポーター(ジェンダー平等を実現しよう)


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