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巡礼23日目はじまりはこのアルベルゲ 第六問 またもや不合格

5月16日予定通り、アストラガから25キロを歩いて順調にフォンセバドンに12時30分に到着。村の入り口に綺麗なアルベルゲはあったが、最近綺麗なアルベルゲばかりなので、今夜は寄付制の小さなアルベルゲを選んだ。
宿に着いてみると、受付は14時からと書いている。外は雨だし別のアルベルゲにしようかと思うも、折角の体験なので宿の前のベンチで待つ。寒い。そこにいつも馴染みの韓国の青年も来る。13時過ぎに宿のドアが開いて、係の人が出て来て、荷物中に入れてコーヒーでもどこかで飲んで来ていいよと言う。お言葉に甘えて近くのカフェへ。14時少し前に戻ってくるともう受付を開始していた。危なかった。18人の二段ベッド。土間のようなところに。明らかに寒い。幸い下段を確保。上のおじさんが巨体で登りおりするたびにドカ〜ン、ドカ〜ンと音がする。夜中も寝返りを打つたびに、ベッドが壊れるのではと思う。
寒いのでシャワーは中止。ここで既に疲れが溜まっていたのだろう。
夕方は近くのレストランで、大きなハンバーガーを食べる。いつもながらスペインのハンバーガーはデカい。
これがいけなかった。疲れた体に油物。夜中にお腹が痛くなる。下痢ではない。
寝不足のまま出発。
雨が降って低温。峠は風が吹き抜ける。道は泥々。ストックがあっても滑りまくり。一部の人は巡礼道を避けて隣の車道を歩いていく。一瞬悩むも、これも巡礼と思い山道へ。ヘロヘロ。
街がやっと見えてきた。今日の目的のポンフェラーダでなく8キロ手前のモリナセカと言う街。手前の橋が綺麗。どうしよう、ここで辞めるか、進むか?最大の悩み。ここまでにはお腹の調子がもう一歩なのでホットミルク以外摂っていない。
熱も出てきたようだ。観光案内所でホテルを紹介してもらい直行。45ユーロ、今回の旅で始めてホテルだ。あんなにアルベルゲに固執していたのに。最後までアルベルゲで行くぞとお聞きになった方申し訳ありません(泣)

部屋に入るや、リュックなど部屋にぶち撒け、ベッドに倒れ込む。


熱があって寝付けない。シャワーを浴びて近くのスーパーへ。飲み物とクッキーなど買ってくる。なんとこのスーパーであのご夫妻に会う。このお二人、ホテル派。やっぱりホテルいいですよねと〜。
夜中もよく寝れない。熱が出てきている。
やむなく連泊しようとフロントに行くも受付は9時30分から。
さて無事に連泊できるのか。
お陰様で連泊出来ました。今日は雨、明日は雲、体調考えてゆっくり歩きます。

神からのテスト第六問が降りてきた。
毎日歩いていたのでここで一休みするなんて、その先プッツンするんじゃないか、なんだか申し訳ない。誰に?
この時間も誰かが歩いていく。行程を見直さなくては?何のために?ズル休み?
なすがままに受け入れる事が出来ない。誰とも競争してないし、この事で評価される事もない。全ては自分なのだ。またもや不合格。

はじまりは「アルベルゲ」でなく「競争社会で育った自分の弊害」でした。

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