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僕がゲイだとカミングアウトする理由2022

いきなり何を言い出すんだと思いますが、自分は元警察官、25歳のゲイです。

気付いていた人も多いと思いますが、周りの友人の数人にしかカミングアウトしていない状況です。もちろん家族も知りません。

今まで隠してきたのは、とにかく周りの目が怖かったからで、いつも周りの人の目を気にしながらこれまで過ごしていました。

どうして今、このタイミングでカミングアウトするのかというと、

”自分を変えたい” ”後悔する生き方をしたくない”

そう思ったからです。今もどういう反応をされるのか怖いですが正直に、ありのままに書こうと思います。

▪︎きっかけ

自分が自覚したのは大学生の時です。いやほんとは、中学生くらいから違和感はありました。ですが認めたくなくて必死に自分自身に嘘をつき、周りと合わせて偽りの自分として生きてきました。

自覚したきっかけは、大学生の時、部活の仲間や友達と過ごしていく中で、女性に魅力をあまり感じていないことに自分自身気付いてしまったんです。女性より男性の方が触れたいと思うんです。

周りは、好きな女性のタイプや経験談を話すけど、自分はどうしても話せない。どうしても口を閉ざしてしまうんです。男性についてならたくさん話せるのにな、って思うようになり、自分は普通じゃない。そう思いました。

▪︎これまでの生き方

幼少期から女の子と遊ぶ機会が多くて、小学校2年生まで女の子と遊ぶことがほとんどで、特に心配はしてなかったんですが、両親は心配していました。

学校では、小学校、中学校、高校、大学どのステージでもオカマ”って言われることが多くて、それがすごく嫌で「自分はオカマじゃない。普通になりたいだけなのに」と思っていて尚更認めるのが嫌でした。

それに一人称は、「俺」と呼べなくて言えるようになったのは大学からでした。それまでは「フミヤは、フミヤさ、」と一人称はフミヤを使っていて、今でも地元で「俺」って使うと違和感だと友人に言われます。

大学卒業間近に生まれて初めて親友に自分は「男」が好きだと伝えました。伝えたら引かれるじゃないか、この関係性は壊れてしまうんじゃないか、たくさんの不安はありましたが、本当の自分を知ってほしいと思って勇気を振り絞りました。

親友は「そうだと思った。身近にもいるから驚かないよ、伝えてくれてありがとう」と自分を受け止めてくれました。心がふっと軽くなりそれからもっと仲良くなり今でも大切な親友という関係性を築けました。

それから徐々に周りにカミングアウトをしていき「なんでもっと早く言ってくれなかったの」と怒られることもあって、こんなにすんなり受け止めてくれるんだと思いました。

ですが、これはあくまで自分のことを受け止めてくれる人達に伝えただけで周りの人の反応や目が怖い、ということには変わりはなくて堂々として生きていけない自分にいつもガッカリしてました。


▪︎普通とはなんだろうか

いつも自分に中にある普通でありたい。と願う、普通とは何か。結婚して、子どもができて家族として幸せな家庭を築きていく。それが幸せの形と言われているかのように職場でも親にも結婚しないのかとよく聞かれます。

それが普通と思うようになり、周りと同じようになりたいと思うことが多かったです。本当のことを言ったら理解されなかったり、ガッカリさせて悲しい顔をされるのが怖かったんです。

なりたい自分はどうして人の目をこんなに恐れなければならないのか。

このまま、打ち明けることなく生きていくこともできましたが、ただ秘密を打ち明けられないことが裏切っている気持ちになります。

知らない人になんと思われても平気なスタンスでいますが、深い関係にある人は別だと感じています。どんな反応をするのか、どんな言葉をかけてくれるのか、気になって仕方ないんです。

▪︎孤独

ゲイであること自覚してから孤独だなと感じることが多くなりました。人との繋がりを必死に求めては、自分自身が傷つき、一人だ、孤独だと感じたくなくて、色んな人に連絡取っては会っての繰り返しで一人の時間をなるべく作らないようにしてました。

家にいると急に孤独が押し寄せてきてどうにかなっちゃいそうになる時期があるんです。それでも、幸せにはなりたくて、不器用ながら必死に毎日そんな自分を変えようと足掻いています。世間一般でいう結婚というゴールが自分にはなくても幸せになりたいという想いは変わらないです。

詳しくはないですけど、パートナーシップ制度も認められてきているというニュースを見かけますし、少しづつ理解が広まってきています。それは裕三くんや、他の方々がファーストペンギンとして道を作ってきてくれたおかげです。こうして話す勇気をくれたのも間違いなく彼らの背中を見てきたからです。

▪︎これから

こうやって書いてる数時間前にお母さんに電話で初めてカミングアウトしました。ソワソワして本題の話に入れなくてどうでもいい話ばっかりして時間はかかりましたが、勇気を振り絞り話しました。

「何かの間違えじゃない?病院に行ってきて診断してもらったら?」と言われてかなり驚かしてしまいました。

今まで誰にも言えなかった感情がブワーっと涙として溢れ出てきて、普段あんまり泣かないんですけど、涙が止まらなかったです。

全然、信じてもらえなくて必死に今までの想いを泣きながら説明しました。必死に話していく中でようやく信じてくれました。

「なんとなくそんな気がしてたよ。女がいる環境で育ってきたし、男友達が多いなとも思っていたし、、それにテレビでオープンにしている人は多いからね!」

と言われ、自分は、ガッカリさせてごめん。と謝りましたが、

「結婚しなくてもいい。これからパートナーとなっていく人が人としていい人だったらそれでいい」と明るく応援してくれました。

今まで自分は、

ゲイであることがずっと欠点だと思っていました。

罪悪感やネガティブな感情があってどうしても前向きに捉えることができなかったからです。

ですが、カミングアウトしたことによって少し重荷がなくなった感覚です。これはただの自己満足かもしれません。今後親を苦しめるかもしれません。
でも、もう嘘をつくような生き方は辞めようと、なりたい自分になりたいだと自分勝手ながら思っています。

お母さんからは、表にカミングアウトはしなくてもいいんじゃないかと言われました。
でも知ってほしい。今の自分のことを、ありのままの自分を知ってほしいんです。

地元に帰省したらお父さん、お姉ちゃんに自分の口から伝えようと思います。
自分の口からじゃなきゃ意味がないと思ってます。
またその時の話は次回書きます。

それからすぐ、noteに書いて公表する前にどうしても言いたい地元の2人の親友に連絡し、電話で3時間くらい語りました。

「やっと言ってくれたか。ずっとわかっていた」
と言われて自分の口から言ってくれるタイミングを待っててくれたことを考えると
胸が熱くなり嬉しかったです。

「人より苦しむし、悩むと思うけど、その分、人の何倍も人生楽しめると思う!面白いと思う!」と言葉をかけてくれて肯定してくれたことが何より嬉しかったです。
この”ゲイ”という個性が自分にとっていい個性として味方してくれそうなそんな気がしました。

自分にとってはカミングアウトすることはあまりに大きすぎる決断だったけど、
それでも居場所はちゃんとあって何も変わらず接してくれるそんな仲間に感謝の気持ちでいっぱいです。

▪︎感謝

こうやって自分の気持ちと向き合えるきっかけやチャンスをくれたのは
Life Design Schoolという自分を変える環境があったからです。

自分が仕事を辞める決断したことも、カミングアウトする決断ができたのもサポートがあったからだと感じています。
ありのままに生きるって簡単に見えて案外できないものです。
それに踏み出すきっかけは何でもよかったんです。背中を押してくれる環境、そのきっかけをくれる場に辿り着けた自分は幸せです。

http://hagukumu.co.jp/lds/

ブログのタイトルは平山裕三くんのブログのタイトルで

http://yuzo-hirayama.blogspot.com/2012/02/test.html?m=1

その後に広瀬尚哉くんが続いてブログのタイトルをお借りして
https://note.com/sfboy28/n/n1805e40a0dac

その次に自分がきたわけです!バトンが引き継がれているんです!
いや、勝手に引き継ぎました笑。
なので3代目です。

今回、初代ファーストペンギンである、
裕三くんが初めて書いたのが2012年。10年前、つまり今の自分と同じ時期なんです。
10年前に書いた想いが10年経った今もここに、心が動いた人がいるよ、勇気をもらえた人がいるんだよってメッセージが本人まで届けばいいなと思います。

この2人の記事とても感動するので読んでください!!

▪︎最後に


”大変と書いて大きく変わる。”
これは、行きつけの美容師からくれた大切な言葉で今の自分のモットーです。
変わりたくてこれまで全力で走ってきました。

これからもたくさんの困難が待っていると思いますが、どんな向かい風だろうと
変わりたいというこの気持ちが消えない限り少しづつでも前に進み続けます。
全てはなりたい自分になるために!

自分と同じようにどうしようもなく行き場のない感情だったり、孤独感を抱いたり、大切なものを失ってもうこの世界が終わったと感じる日でも、自分だけは見捨てないし、寄り添っていきたいと思います。

大丈夫。一人じゃないよ。って隣で寄り添いたいです。

今日から自分は”ゲイ”のフミヤということになるわけですが、それでも持ち前の明るさと無邪気さで生きてきます!
受け入れてくれた皆さんありがとうございます。今後もよろしくお願いします。

こんな自分でよければ
自分と同じよう悩みやどんな悩みでも力になりたいので相談してください!

最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでもいいなと思っていただけたらなと思います。
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