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暇すぎて過去のM1全部見たら漫才スタイルの変遷を完全に理解したwww


こんにちは!早速ですが外出自粛あるある言います。

暇すぎて過去のM-1グランプリ(15年分)の全ネタ見る

只今、リスナーの皆さんの「あるある〜!」というお便りが殺到しております!

というわけで、何気なく過去のM-1を2019年から順に見始めたのですが、遡るに連れてある違和感を感じました。

なんか当時リアルタイムで見ていた頃より笑えへん!

ちょくちょくYouTubeで過去のM-1見てたし、見飽きたら面白くなくなるんか?とも思いましたが、この違和感の理由を考えていると突然、私の頭に稲妻のような衝撃が走り、ある仮説が天から降りてきたのです!!!!!

漫才のスタイルには流行があり、時代によって変化する

そこで私は神から授かったこの仮説を検証するべく、漫才のスタイルに注目しながらM-1を見てみることにしました。すると、漫才スタイルは次の3つに大別され、時代とともに変化してきたことがわかりました。

①ツッコミキレる系漫才(2001~2006)
②ボケ乱発系漫才(2007~2010)
③ツッコミワードセンス系漫才(2015~2019)


これだけでは画面の前のアホな皆さんには何のことかわからないと思います。きっと、口をポカーンと開けてよだれを垂らしていることでしょう!そんな皆さんにも理解できるよう、今から具体的にコンビ名などを交えながら説明します!!



1. ツッコミキレる系漫才(2001~2006)

「ツッコミキレる系漫才」は、M-1グランプリが始まった2001年から存在していた漫才スタイルである。「ボケ」に対して「しばくぞ!」「どついたろか!」などの罵詈雑言と鉄拳制裁を食らわすのがこのスタイルの特徴である。特に、漫才が終盤に差し掛かるにつれてツッコミの激しさが増し、ツッコミ担当の声質によっては煩く感じてしまうこともある。

最近のコンビで言うと「ミキ」の昴生が「キレツッコミ」をしているが、兄弟コンビということもあり本気で怒っている感はあまりない。M-1発足当初の流行である「ツッコミキレる系」漫才はツッコミがマジギレのトーンなのである。当時の漫才を見たことがない今の小学生が彼らの漫才を見ると「喧嘩してるの?」と心配してしまうほどらしい。

(例)アンタッチャブル、フットボールアワー、ブラックマヨネーズなど

アンタ柴田、フット後藤、ブラマヨ小杉はキレツッコミの代表格と言えるだろう。しかし、この「ツッコミキレる系漫才」は厳密に言うと2パターンが存在する。

まずは1パターン目。アンタ柴田とフット後藤のツッコミがどれだけ激しくなろうが、ザキヤマとのんちゃんのボケはお構いなしのお気楽テンションで続いていくのである。

一方でブラマヨはと言うと、小杉の激しいツッコミに呼応するように吉田は「キレボケ」を繰り出すのだ。「ツッコミキレる系」が派生したこの「両者キレほぼ喧嘩漫才」は、終盤の盛り上がりが凄まじく、ブラマヨが優勝したときの「ボウリング」のネタは圧巻なので見たことがない人はぜひ見るべきだろう。

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2. ボケ乱発系漫才(2007~2010)

「ボケ乱発系漫才」は、2007年頃から流行しお笑いファンの人気を掴んだ漫才スタイルである。ボケの数がとにかく多く、テンポ良く軽やかに漫才が進行していくことが特徴だ。また、ボケ担当は数多くのボケを生産しながらステージ上で激しく動くという「視覚的にも楽しめる漫才」が生まれたのはこの頃ではないだろうか。

(例)ノンスタイル、キングコングなど

ここまでの説明でノンスタイルの名前が思い浮かんだ方もいるだろう。彼らは自他ともに認める「ボケ乱発系漫才」の代表格である。ノンスタ井上は休む暇なくボケを繰り出す石田に対して「お前、ボケ多いわ、、、」とネタ中にたびたび愚痴をこぼしていたのは印象的なシーンではないだろうか。

また、キングコングは2007年のM-1グランプリで3位の成績を収め、「ボケ乱発系漫才」の流行に一役買ったと言えるだろう。ところが、実はキングコングは2001年にもM-1決勝に進出しており、当時からボケ乱発スタイルのネタを披露していたのだ。ところが結果は7位であった。審査員の松本人志はキングコングの漫才を見て「評価が難しい」とぼやいていたことから、この頃は「ボケ乱発系漫才」は受け入れられていなかったことが考えられる。やはり、ふさわしい漫才スタイルは時代とともに変化するということだろう。

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3. ツッコミワードセンス系漫才(2015~2019)

「ツッコミワードセンス系漫才」は、従来のボケで笑いをとる漫才から、ツッコミの独特なワードで笑いが起きるという変化によって生まれたスタイルだ。今までは主にボケ担当が日の目を浴びており、ツッコミ担当は「じゃない方」などと揶揄されることもあったが、この漫才スタイルの登場によって漫才界のパラダイムシフトが起きたのである。

(例)銀シャリ、霜降り明星、ミルクボーイ

まず、銀シャリは「ツッコミワードセンス漫才」のパイオニアと言えるだろう。2016年の銀シャリの橋本は「ドレミの歌」のネタで「いや、やったあかんで!表紙をページとカウントすな!厚紙のとこやから!図鑑のとこやから!そっから細分化されてくから!様々な動物へと!動物はアバウトやろ!来年の干支なんやっけ?うん、動物。言うかお前!アバウト!表紙やから!地主さんやから!これ、大元やから!」というめちゃくちゃ長いツッコミを披露している。

また、2018年のチャンピオンである霜降り明星も「ツッコミワードセンス系漫才」のスタイルをとっている。霜降り明星の粗品は「遊覧船」のネタで「法事!」というかなり短いツッコミをしていることから、銀シャリとは一味違ったツッコミワードセンスの持ち主であると言える。また、ボケのせいやはステージ上を動き回りながらボケを連発しており、粗品がキレの良いツッコミワードを言い放つこのスタイルは「ボケ乱発系」と「ツッコミワードセンス」を高次元での融合させたかなりレベルの高い漫才スタイルなのだ。

2019年チャンピオンであるミルクボーイに関して言えば、ボケの駒場は全くと言っていいほど面白いことを言っておらず、もはやボケかどうかも危ういぐらいである。漫才はもうこの領域まで来てしまったのだ。

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4. まとめ

どうでしたか?こうして漫才スタイルに注目してM-1グランプリを見てみると、確かに流行が存在し、時代とともに変化してきたことが納得できたのではないでしょうか。

ちなみに僕が一番好きなのは、2005年最終決戦での麒麟のつかみ部分です。

皆さんもGW中に過去のM-1グランプリを見て、暇とコロナウイルスを吹き飛ばしましょう!!!


5. 結論


「笑い飯出てきすぎて飽きる。」




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