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MSI 2021 世界中のトップチームが本気でぶつかり合ったランブルステージが終了!

MSI、見てますか? 私SejuPoroは、配信翌日は高確率で寝不足気味です!

多くのチームが入り乱れて競い合っていたMSI 2021も、ランブルステージが終わり、とうとう残り4チームになってしまいました。いつも通り、ユラガワ氏(@yuragawa_lol)といっしょに、ランブルステージを振り返っていきましょう。

ところでランブルステージ開幕時のティーザー動画、今回は小芝居風で凝っていて楽しかったです(上のツイート動画)。日本語字幕もついているので、見ていない人は今からでもぜひ。

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6位:オセアニアからやってきた挑戦者たち「Pentanet.GG」

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Pool 4のチームながら、ランブルステージ進出を果たして多くの観戦者や地域のファンを沸かせたPGG。Poo1/2のチームがひしめくランブルステージではさすがに厳しい戦いとなった。

それでもチャレンジャーとしてのスタイルを崩すことなく10試合を戦い、C9に対して1勝をもぎ取った。Riotによる直接運営リーグこそ終了したものの、それでも競技シーンとプレイヤーたちの熱は冷めていないことを世界に見せることができたと言えるだろう。

5位:カニに泣かされ続けた北米最強チーム「Cloud9」

画像1画像出典:Cloud9 公式Twitter

グループCでDFMとも戦ったC9だが、残念ながらランブルステージで敗退という結果に終わった。序盤から非常に果敢な攻めの姿勢を貫徹して勝利した試合もあったが、一方でジャングルの駆け引きで苦しい展開に陥ることも多く、スカトルクラブに呪われたチームと自虐する一幕もあった。Reignoverコーチが現地入りできなかった等、チームの体制が完全ではないという面も、負けが先行する状況では特に不利だったともいえる。

4位:新たなヨーロッパ王者としての覇道を歩む「MAD Lions」

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新たな王者としてLECからやってきたMADは5勝5敗でノックアウトステージ進出を果たした。どのレーンも本大会で戦うのに十分な強さを見せており、大会を通しての修正も上手く行っているように見える。

問題は、準々決勝の対戦相手がランブルステージでの直接対戦結果が0勝2敗のDKというところだろう。もちろんこのBo5に勝利すれば王座に大きく近づく一戦でもある。チームとしては大きな山場を迎えることになりそうだ。

3位:旧LMSの強さは健在!東南アジアから出場の「PSG Talon」

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元より強豪地域だったLMSを含み、Pool 2地域としては一つ抜けたリーグと見られているPCSだが、PSGはPool 1のチームとも互角の試合を繰り広げ、3位でノックアウトステージ進出を決めている。前身であるLMSの時代から、MSIのBo1形式においてこの地域は侮れない結果を残しており、その遺伝子はPCSでも健在のようだ。

MSIが(旧LMS、ひいては現PCSにとって)やりやすい場所であるという伝統、それが今も続いているのはうれしいね。
――現LPL英語キャスター、元LMS英語キャスターのLyric氏

準決勝は現在1勝1敗で引き分けているRNGとのBo5。隣り合ったライバル地域として、どちらが決勝に駒を進めるのかを決める激しい戦いが予想される。

2位:MSIトロフィー奪還なるか?帰って来た中国代表「Royal Never Give Up」

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グループAで圧倒的な強さを見せたRNG。ランブルステージでもその強さは健在で、DK相手に2勝0敗で勝ち越すなど、本命チームの一角としてノックアウトステージに進出した。

とはいえ、PSGやMADに序盤に作られた有利をそのまま取り返せずに敗北を喫しているのも確かだ。ゲームペースが速く喧嘩っ早さが信条のLPLチームの中では、RNGは比較的バランスを取った試合を行うチームだが、結果的に受けに回ったまま押し込まれると苦しい展開となる。まずはPSGの猛攻に対してどのように対応する準備をしているのか、準決勝の勝敗を左右するポイントになるだろう。

1位:昨年度世界王者は2本目の国際戦トロフィーを持ち帰れるのか?韓国代表「DAMWON KIA」

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世界王者にして、今大会の優勝候補の一角であるDK。試合結果から見ればRNGに対する2敗以外は全ての試合で勝利を収め、1位でノックアウトステージに進んでいる。

試合内容に関しては、中盤にリードを失いかけるように見えるゲームが多く、ファンの間では不調がささやかれることもあった。一方で、終盤に強い構成を選んで最後は勝利しているため、これがどのような理由によるものかというのはチームの外部からは分からないものだ。準決勝のMAD戦、そして勝ち進むのであればその先の決勝戦の結果が、彼らの今を物語ってくれるだろう。

準決勝の組み合わせ

1位のDKは4位のMADを指名。その結果、2位のRNGは3位のPSGと戦うことになった。ノックアウトステージの試合はいずれもBo5(Best of 5・3本先取)となる。

日本時間5月21日22時~:DK vs MAD
日本時間5月22日22時~:RNG vsPSG
日本時間5月23日22時~:決勝

試合スケジュールについての物議

現在(5/19 21時ごろ)発表されている準決勝のスケジュールは、RNG vs PSGが準決勝初日、DK vs MADが2日目に設定されており、この日程が物議をかもしている。

従来より、MSIのノックアウトステージ(4チームが参加)のスケジュールでは、1位抜けチームが優遇されるルールになっている。このMSI 2021でも、準決勝でランブルステージ1位チームが先に試合を行い、決勝戦まで1日長い猶予を得る形でトーナメントを進めるはずだった。ところが、現在発表されているスケジュールではこの順序が逆になってしまっている。特に今年の日程では準決勝から決勝まで中日が無いため、2日目の勝利チームは準備時間もないままに決勝戦を迎える段取りなのだ。

これではランブルステージを1位で突破したメリットがないため、リーグ関係者や、特に韓国のコミュニティからは疑問の声が上がっている。大会主催者であるRiotは問い合わせを受け、一度は「各地域へ帰る際の移動スケジュールや隔離の日程に配慮し、帰った後の夏スプリットへの影響を抑えるため」との回答をしたものの、いずれのチームも決勝まで進む可能性があり、試合結果で変化する日程も1~2日程度ということから、ファンにとっては納得できる内容ではない。現在もRiot本社からの説明を求める動きが続いている。

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準決勝の日程は不安要素ですが、今後の公式声明など、Riot側の動きを待ちたいところです。

ノックアウトステージは5月21~23日、これまで同様の日本時間22時開始となっています。Bo1からBo5に変わって、ドラフトや戦術に変化があるかどうか、楽しみですね!

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