お役を終えたトロフィー
家の中を引っ掻き回すように、片付けをしている。
週末もベッドを一つ捨てるために細々とした物を掻き出していた。
「母ちゃん、ナニコレ」と小さな箱の中から出てきたトロフィーを息子たちが笑った。
あー、柔道整復師の学生時代の時のだ。
生まれて初めてもらったトロフィー。
柔道の校内大会でもらった殊勲章のようだ。
「過去に私が頑張っていたという証の品でゴザチマス」そう言うと、息子たちはケタケタと笑いながら丁寧に箱にしまっていた。
それを横目に見ながら「もういいや。捨てよう」と決めた。
大変だった時の笑顔を思い出す。一生懸命生きてた。学業にバイト、柔道部のマネージャーとしての仕事と選手としての練習。恋愛も友情もどれも一生懸命だった。いつも文句言いながらも笑ってた。
息子たちに「母の25年前の栄光」を見せ付けることが出来て、本当に良かったよ(笑)
トロフィーも世代を超えて注目してもらったんだから大満足だろう。
ありがとう。
口ばっかりじゃないことが証明されました。
でも、過去は過去。
私はまだまだやりたい放題に生きたいです。はい。
私は世の中から不定愁訴、慢性の症状で悩む人がいなくなってしまえばいい、と思ってます。
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