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直近の医師国家試験:耳鼻咽喉科

解剖 ☆☆☆

114F11
右側頭骨CTを次に示す。
部位と機能の組合せで正しいのはどれか。
a ① - 舌知覚
b ② - 中耳腔換気
c ③ - 平衡覚
d ④ - 表情筋運動
e ⑤ - 聴覚

正解はcです。
③の外側半規管と②の内耳道が描出されるスライスしか出ていません。
③の右上にある丸は蝸牛です。その左下にある丸は後半規管です。
①は耳小骨です(正確にはツチとキヌタの間)
④は乳突洞です。中耳腔換気を担います。
⑤はS状静脈洞です。

113D5
慢性化膿性中耳炎の手術を目的に来院した患者の右耳の鼓膜写真を次に示す。
視認されないのはどれか。
a ツチ骨
b アブミ骨
c 鼓膜穿孔
d 耳管開口部
e 鼓膜石灰化

正解はdです。
鼓膜画像についてはこちらにまとめています(解説はリンク先と同じ)

慢性中耳炎であるという点から鼓膜穿孔があること、ツチ骨は正常でも見えるし上の写真でも見えることはわかると思います。石灰化も白い塊があるため分かります。

 中耳腔の解剖は下図のようになっています。鼓膜の後ろにキヌタ骨、アブミ骨があるのに対して、耳管はさらにその下へ伸びています。この位置関係から、アブミ骨か耳管開口部のどちらが見えうるかを考えると、正解はdと推察されます。

112F22
喉頭の機能として誤っているのはどれか。
a 嚥下
b 構音
c 呼吸
d 咀嚼
e 発声

正解はdです。喉頭に食べ物が行ったらそれは誤嚥です。

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