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大企業でDXを推進した自分が辛かったこと。今からDXやる担当者にエールを送りたい!

こんにちは、ピネアルの徳原です。DXブームも下火になってきたような感覚があるが、とはいえ、持続的な成長を実現するために、該当する市場環境における課題解決のために、顧客サービスの向上のために、DXという概念が必要であることに変わりはありません。

DXブームが下火になった原因

下火になった原因は色々あると思う。経営者が「DXせよ」という曖昧な命令をくだし、現場が「何をすればいいか分からないが、とにかくそれっぽいことを検討する」という捻じれたコミュニケーションの橋渡し役としてブームが起きていた。しかし、ついに曖昧な指示ながらも現場へのデリゲーションが完了したために実行フェーズに移った、という状況なのではと理解している。ここからが現場担当者にとっての孤独で辛い戦いの始まりなんだと思う。

「DX」という言葉が存在しない2015年

私自身は「DX」という言葉が存在しない2015年くらいから、大手メーカー企業でデジタル化推進のプロジェクトをやっていた。何もわからない状態から手探りで検討を始め、まず最初にやったことは「ネットワークってどうやって動いているんだろう」という疑問からずっとインフラの勉強をしていた。やることなすこと新しいことだらけで、多くの人との調整を必要とした。

そしてまだ25歳だったので若く、社内での信頼が全くない状態で駆けずり回っていた。イレギュラーなことも多く、他部門と喧嘩になったりで調整できないことが多く、かつ所属するチームは構成員のミッションがそれぞれ異なるし、私だけ独立したミッションを持っていたために頼れる人もいなかった。とても信頼していた他部門の方からハシゴを外されることもしょっちゅうで、また予算もかかる仕事だったために、しまいには「広告代理店やコンサルの犬」とまで陰口を言われるようになっていた。

「やってられんわ!」と退職しようと決意した

「やってられんわ!」と思い、退職しようと決意したが、その時の部門長からの言葉ですべてが変わった!

「消費財におけるナンバーワンのデジタル領域の事例を一緒に作ろう」

そう言ってもらった。明確なミッションを持つことができたことで、社内のお小言に耳が傾くことがなくなった。また理想的な姿を自分なりに模索しながら人に話していくことで、徐々に協力者を獲得していくことができた。


大手企業においてDXを推進する人のハードル

大手企業においてDXを推進していく人は、少なからず上記のようなハードシップを味わうことになる。これが起業家などとは違って、うまくいったとしても、社会承認や金銭的な報酬に直接的に結びつくかはわからない。

ただ、一つ言えることは、明確なビジョンを持って推進していくと仲間ができて、その仲間との仕事はかけがえのないもので、達成した後に自分に圧倒的な自信とスキルが残るので、それはとてつもない財産だ、ということ。なので、へこたれずに頑張って欲しい!!!

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