叩く!
ラフライダースと言えば、カービングの作品が有名ですが(←自分で言いますw)、打刻する時はラウンドモウルを使用します。
マレットやハンマー(いわゆる槌タイプ)と違い力が均等に加わり安定して打刻出来ます。
また、ヘッドが樹脂なので刻印や目打ちなどを傷めにくいです。
今までに木槌やローハイドマレット、ポリヘッドマレットを使って来ましたが、先の2つはヘッドが削れてカスが出るし、木槌はたまにヘッドが飛んでいくw
ポリヘッドは、カスは出ないけど重さの種類が少なく、打刻時の音がうるさいです。
金槌(ハンマー)は刻印や目打ちが曲がったり潰れたりで使わない方が良いです。
その点、ラウンドモウルは重さも形状の種類も多く
私は、24oz、20oz、16oz、14ozラウンドヘッド、テーパーヘッド、12ozテーパーヘッド、10ozの7本を使い分けしています。
メーカーはバリーキングツールと協進エルです。
大体、一つの作品を彫り上げるのに4〜5種類使っています。
重さ別の用途は、
(#4〜#000はバリーキングツールの刻印サイズです。)
・24oz → フラワーセンター #4、バスケットスタンプ #4
・20oz → フラワーセンター #2・#3、バスケットスタンプ #2・#3
・16oz → サムプリント #4〜#2、バスケットスタンプ #2〜#0.75
・大体14ozラウンドヘッド → サムプリント #2〜#000、ベベラ、アンダーカット、ベイナー、フルートカモフラージュ、シード、ミュールフット、リーフライナー、センターシェイダー、ストップ、バックグラウンドなど
・14ozテーパーヘッド → ベベラ、バックグラウンド、バーグランダー
・12oz テーパーヘッド → ベベラ、バックグラウンド、バーグランダー
・10oz → ベベラ、バックグラウンド、バーグランダー
になります。
14ozのラウンドヘッドとテーパーヘッドは重心が違うのでテーパーヘッドの方がやや軽く感じます。
連打する刻印には長時間使用しても疲れ難い重さ、形状の物を。
一発で綺麗に打刻したい時はそれなりに重いものを使います。
また、革の厚さによっても使い分けする場合があります。
私の知ってる限り、多くの方は、大体2種類ぐらいしか使用されてないと思いますが、微妙な凹凸を出すには使い分けしても良いかもしれませんね。