菊池寛実記念・智美術館「走泥社再考:前衛陶芸が生まれた時代」展
1948年に京都で結成された「走泥社(そうでうしゃ)」という反伝統を掲げていた前衛陶芸グループの展示です。現在は活動を終えていますが、普通の器ではなく、立体造形としての芸術を追求した陶芸作品を創り出し、その新しい視点を日本の陶芸に根付かせた功績は大きいと言えます。特別な規則や方向性を有したグループではなく、多様な考えを持つ人材が集まり前衛という意識の下に活発な制作を行い海外でも注目をされていました。
「火を通したオブジェ」とも呼ばれて、作者の内面性の表現として陶芸作品の可能性