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★美術・音楽・本についてシェアいたします。★美術は古美術から現代アート、音楽はクラシックから現代音楽や作曲、本もビジネス書から現代詩まで様々な分野を、率直に気ままにレビューしています。

最近の記事

菊池寛実記念・智美術館「走泥社再考:前衛陶芸が生まれた時代」展

1948年に京都で結成された「走泥社(そうでうしゃ)」という反伝統を掲げていた前衛陶芸グループの展示です。現在は活動を終えていますが、普通の器ではなく、立体造形としての芸術を追求した陶芸作品を創り出し、その新しい視点を日本の陶芸に根付かせた功績は大きいと言えます。特別な規則や方向性を有したグループではなく、多様な考えを持つ人材が集まり前衛という意識の下に活発な制作を行い海外でも注目をされていました。 「火を通したオブジェ」とも呼ばれて、作者の内面性の表現として陶芸作品の可能性

    • 練馬区立美術館 「三島喜美代ー未来への記憶」展

      三島喜美代「未来への記憶」展に行ってきました。ここ最近メディアにその名が出てきた美術家ですが、森美術館で開催された「アナザーエナジー」に展示された作品には圧倒されました。約40年前に、今はなき品川にあった原美術館で彼女の作品を見た記憶はありましたが、海外で長く活躍していて日本には普段いないアーティストなのかなと勝手に思い込んでいました。実は生まれは大阪の十三で、岐阜を拠点に活動をしており、なんと91歳のアーティストだったのには驚きました。彼女を紹介するヴィデオを見てまたビック

    菊池寛実記念・智美術館「走泥社再考:前衛陶芸が生まれた時代」展