自分の意志で動いているようで、動かされている(行動経済学)
漢字が5つも並んでいるのを見ると、吐き気がした人いませんでしたか?
気持ちわかります。
しかし、この「行動経済学」は、学んだ人全員にメリットがある。
そう感じました。
「行動経済学とは、いったい何?」この疑問に答えていきます。
今回参考にしたのは、こちら!
『サクッとわかるビジネス教養 行動経済学』(新星出版社)です。
行動経済学=心理学+経済学
伝統的な経済学の世界では、「人間は常に自分の利益が一番になるように、理にかなった選択をする。」と考えられてきました。
例えば、明日の会議で使う資料がまだできていないが、友達から飲み会の誘いが来た。飲み会に行く?行かない?
伝統的な経済学の世界では、「絶対に行かない。」
会議で使う資料を作る
→自分の成績が上がる
→給料が上がる
と理にかなった判断ができるからです。
しかし、そんな思い通りにいかないのが人間ですよね。
時には、誘惑に負けて理にかなわない選択をしていると思います。
そんな人間の心理(心理学)とミックスして生まれたのが、行動経済学なんです。
デフォルト(初期設定)を工夫することで、成功した事例
今日は、そんな行動経済学の中から、デフォルトの工夫を紹介します。
デフォルトとは、初期設定のことです。
あらかじめ、選ばせたい選択肢をデフォルトにすることで自然と選ばせれることができます。
(1)グーグルの社員食堂
グーグル社の社員食堂では、デフォルトで社員の健康状態を高めることに成功しました。
・バイキング形式にする。
・一番目立つ位置にサラダを配置する。
・メイン料理の場所にある皿を小皿にする。
サラダをとることが当たり前。
小皿にすることで、メイン料理は小皿に収まる量にすることが当たり前。
こんな風にデフォルトを使うことで、自然に行動を制限しているんです。
(2)オーストラリアの運転免許証
運転免許証の裏には、臓器提供に同意するか聞かれているところがあるのを知っていますか?
この臓器提供に同意する割合をアップさせることに成功しました。
・デフォルトが臓器提供に同意する。
・同意しない場合はチェックマークを付けるようにする。
日本では、臓器提供をする場合はチェックするときに〇をつけるので逆ですよね。
まとめ
デフォルト以外にも、なぜ人が無意識で動かされているのか、理由がたくさん載っています。
イラスト付きで分かりやすい!
字も大きくて見やすい!
自分たちの学級経営や、お店の経営にも生かせることが必ず1つ見つかる本です。
ぜひこれをきっかけに行動経済学について学んでみてください。
面白いです。