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情報共有の実態

※いろんな前提や文脈の説明をはしょっているので、一般論みたいな感じで読まないでください。あくまで私の身の回りで起きている出来事をベースに
色々振り返ったメモを記載しています。

はじめに

「もっと情報共有してください!」とか、「情報共有していこう!」とか最近よく聞くけど、どうもしっくりこない。
そこで何が原因でこの事象が発生しているのかを考えてみた。

前提

  • 今回は、あくまで気づいたことの整理だけで、それを踏まえての施策的なことには触れない。

  • 重要な内容の共有はちゃんと然るべき場で共有されているという前提。

  • それ以外の各チームやPJの状況やそこに蓄積されているナレッジや各個人が考えていることや知っていることなどの情報共有についてが本記事のメインです。

登場人物は以下の2人。

情報を欲している人情報を持っている人
※持つものと持たざるものということではなく、状況によって自分はどっちの立場にもなり得るという前提です。

  • 情報を欲している人は、知りたいことや、何が分からないかを「知っている」

  • 情報を持っている人は、誰が何を知っているのかを「知らない」

なので、情報を持っている人は何を共有すべきなのか「分からない」
(この辺のパターンは他にも沢山ありそう。)

というチグハグな状況が起きてていて、それに気づかずとりあえず場や共有の機会だけが存在してしまっていることで、イマイチしっくりこない現状が生まれているのではないか。

情報は上から下に落ちていく

これには二つの意味がある。

1つは、「情報伝達の向き」
組織やチーム、PJなどの構造に沿って、意思決定者やいわゆるリーダーと言われる人から、いくつかのフィルターを通して各人に情報が伝達される。

もう1つは、「情報集約の向き」
各PJやチームで起きている出来事や、それに関する情報は意思決定者やリーダー、もしくはノリがよく快く依頼を引き受けてくれる人に「報告」「相談」「依頼」「雑談」という形で集約される。
(Slackでいうところの個別メンション)

つまり、情報には向きがある。そして、それは基本的には横方向にはいかず、リンゴが木から落ちるかの如く、その組織やチームの世界における重力に従って上から下に落ちていく。

この情報の物理法則によって、ごくごく自然な流れで情報が偏り、意思決定やIssue立ての際に「属人化」と呼ばれる事象が発生する。

大前提

「別にそれでも良くない?」という考えも存在して良いと思っている。

それは、課題が明確で、それを解決する道筋が明確であとは実行あるのみ。という状況においては、上記のような情報伝達と集約で良いと思っている。

がしかし、日々状況が変化し、常に現状に対して最適化をしていく必要がある場合や、答えのない問いに立ち向かわないと期待を超えた成果を出せないという状況においては、上記のような情報伝達や集約がその組織において明らかな弱点になる。
というか、そういう状況が続いてる組織は答えのない問いに立ち向かえない。
情報が上から下に落ちている組織やチーム、PJは、チームで問いに立ち向かっているのではなく、リーダー的な人が問いに立ち向かっているので、ここにも属人化が生まれてしまっている。

そして、個人で解決できることはたかが知れているので、いつまで経っても大きいことができない。

つまり、でっかいことをやりたければ、今の情報共有の何かを変えないといけないことが明白である。

で、どうすんの?

冒頭で

今回は、あくまで気づいたことの整理だけで、それを踏まえての施策的なことには触れない。

と言ったが、厳密には
そのあたりはまだ個人的に整理できていない。というのが正しい。
いろんなテクニックがあることは知っているが、それだけで解決できることだとも思っていない。

例えば、「そもそも情報が人に集まるのが健全ではない」という正論を言われて、「じゃあ、全てのやり取りや情報はSlackに!あらゆるドキュメントはこのドキュメント管理ツールに!」というふうに、公の場に情報が集まる導線を作ったとする。
というか実際、現在そうなっている。

ただ、そうなった際に次の課題が発生する。

「何でもかんでも情報をオープンにすると、slackのやり取りが多い」とか、「ドキュメントが多すぎる」という話になり、日々蓄積されている膨大なハイコンテクストな情報の管理の話が矢面に立つ

管理の部分だけを突き詰めていくと、次第に当初の課題とは別のベクトルの方に向いていって、色々考えてやったのに、依然としてしっくりこないという状況に陥る。
(管理のテンプレートを作った側はその瞬間だけ、何とも言えぬ達成感に浸る笑 #あるある)

というサイクルをかれこれ数周している気がする。(デジャブ?)

チームに1人でも新しいメンバーが加わる、もしくは抜けることで、そのチームはそれ以前のチームとは別物になる。そして、チームが変われば組織が変わる。

それに応じて情報の流れと流れる情報そのものが変化する。

それを踏まえて以下2点に考えてみようと思う。

  • 今どういう流れになっているのか。

  • それに最適な情報共有の場、頻度、内容。

最後に

結局、情報共有もただの手段な気がしている。

なんのための手段か?

それは色々あると思うが、私がおかれている状況においては、
そのチームやPJに協力もしくは応援してもらうための手段として情報共有をしていくのが良さそうだなー」と、超個人的にぼんやりと思っている。



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