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【#読んだのあしあと】世界の家の窓から

家の窓からの風景。たった1枚の写真なのに、まるで自分がその人の生活にお邪魔しているかのような感覚になった。どの写真からも、知らない土地の、見知らぬ誰かのストーリーが想像できる。

わーここ素敵だな行ってみたいな、と思う風景もあれば、こんなところにも住めるのか!(ノルウェーの地球最北の集落や、ボツワナの野生動物が見える家)という風景もあり、写真だけ見ていても飽きない。

どうしてこんなに1枚の写真に引き込まれるのだろう?と考えてみたが、どの写真もその人にとっての「日常」だからなのかな、と思った。
私は、毎日SNSで美しく加工され編集されたものを閲覧している。ただボーッと閲覧するだけで、何も考えても想像してもいない。
この本の写真は加工も編集もされておらず、しかも写真のプロではなく私と同じ一般の方が撮っている。だからとても身近に感じて、その見知らぬ誰かの日常を想像し想いを馳せるから、こんなにも魅力的に感じ引き込まれるのだろうと思った。

個人的に印象に残ったのは、Chapter5、コロナ禍のロックダウン中にシェアされた風景。人が消えた街の写真に、世界中の人達が「どうかお元気で」「皆さんご無事で」「私たちは皆同じ空を見ています」とコメントを添える。みんな同じ孤独と戦っていたんだと勇気づけられた。

誰もが必ず心に触れる写真があるはず。コロナ禍を経験する全ての方にオススメの一冊です。


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