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全国生徒会大会2024~全国から集まった生徒会役員たちの軌跡~

2024年3月25日・26日に東京で「全国生徒会大会2024」が開催された。全国から生徒会役員、生徒会に興味がある生徒、生徒会の顧問など、様々な人が東大本郷の地に集まり、熱く生徒会について語り合った。実際に参加した高校生は何を見て、何を感じたのか。生徒会大会について見ていく。


1日目

12:30 開場

東京大学に入ると、赤門総合研究所内に案内され、受付を経て一つの部屋に入った。部屋に集められた参加者や運営は、南は宮崎県、北は北海道。様々な人が集まっていてとても大きな会なのを実感した。この会に参加した人数は150〜200人程だったようである。

入ってから開会式までは自由に交流する時間となっており、以前あったことがある人をはじめ初めて会う人との交流もすることができた。これから始まることに対するワクワク感があった。

13:30 開会式

式では実行委員長、会場を提供した東京大学の教授、開催を支援した生徒会活動支援協会の方がそれぞれ順番に話された。他の生徒会系交流会と本会とで一線を画す点として、これだけの大人と団体を巻き込んでいることがあげられるように思う。また、NHKの取材なども行われており、社会的な注目度も相当あるものであったように思う。

14:00 1日目企画「エチュード ~student council concertos~」

最初の企画の内容は、ランダムに班に分かれてそれぞれの班で架空の学校を想定し、その中で模擬生徒会として年間活動計画をたてるというものだった。この企画では、初対面の班員ばかりだったが、疑似的に同じ団体に所属したことによって、仲間意識だったり親近感を覚えたことで打ち解けやすかったように思う。また、それぞれの学校ならではの視点からやりたいことや計画する上で気を付けるべきポイントが上げられていったので新しい考え方が非常に勉強になった。
他の班では、真面目さと遊び心のハイブリッドを意識して理想の生徒会について話し合ったところもあった。ところどころで、観覧している方に意見をいただいたりしながら、少しづつ形が出来上がっていきました。参加者それぞれの生徒会が抱える悩みが、理想の生徒会像に反映されており面白かった。

16:05 休憩

16:20 活動内容案提出の説明

「エチュード ~student council concertos~」での計画結果は、大会中に参加者間での投票を行い一番良かった模擬生徒会を決定するとのことで、そのための実行委員への提出の方法の説明が行われた。ただやりっぱなしにするだけでなく、他者の評価をおくことで、それぞれの計画策定の中に緊張感が生まれていたように思う。

16:30 写真撮影(雨天により中止となった) 
16:45 閉会式 17:00 アンケート記入&自由交流

18:00 班ごとの退出・夕食 20:00 全員宿舎到着 23:30 完全消灯

人数が人数なだけに食事場所への移動、宿舎への電車移動、徒歩移動、鍵の受け渡し、入浴の管理など、まさにお祭り騒ぎである。しかし、実行委員が走り回り指示を出しつづけ、なんとか全員が就寝までたどり着くことができた。また、これに関しては参加者間の協力も大きな要因だったように思う。指示の伝達が上手くいかなかった際に、参加者同士で集まって情報共有をし合ったり、実行委員の協力を自ら進んで行う参加者など、「助け合い」がよく行われていて、その効果は大きかったように思う。これには参加者側としても、さすが全国から集められた生徒会役員だなと思った。

2日目

8:00  起床・朝食

昨日と同様に、助け合いによって円滑に移動から朝食まで行えたように思う。当日は朝食後雨が降った。その際に先に宿舎へ帰った人が、傘を持たないひとに傘を届けにいっていた。小さなことだが、こういった絆の深まりこそ、交流会の意義であったように思う。

9:00  ユニットごとに宿舎出発 10:20 全員会場到着 10:30 開会式

通勤の時間と重なったり、雨による多少の電車遅延があったりなどしたことによって、固まった移動ができないなどのトラブルが発生したが、ここでも実行委員の臨機応変な対応によって大きな遅れなく会がスタートした。また会場が国会議事堂ということで非常にみな盛り上がっていた。

10:40 2日目企画「全国生徒会大会 2024 意見交換会」第一討論 
11:10 休憩 
11:20 2日目企画 第二討論 
11:50 休憩 
12:00 2日目企画 第三討論

討論は一つ指定の議題に加えて二つ任意の議題を選ぶことができ、より自分の学校の抱える課題に近いことを同様の視点で話し合うことができた。この交流会の特徴として、少数の教員も討論に参加していたことが印象的だった。
他の班では地域交流について、生徒会長の在り方について、広報についての3点について話し合ったところもあった。各学校による事情の違いや、参考にできる点が多く自校の生徒会に活用できることが多かった。広報では、生徒会インスタグラムの活用に際して担当の先生に許可が必要な場合が多く、先生とのコミュニケーションがうまく取れていない学校だと許可がなかなか取れず、インスタグラムの運営が滞ってしまうことが多いという悩みを共有することができた。また、それについて他校の生徒会役員や生徒会顧問に話を聞くことができた。

12:30 閉会式

この会に一年余りの時間を費やし、見事開催を達成した実行委員達の姿には心をうたれた。一人ずつこの会に込めた思いや今後の活動への希望を述べて実行委員側が主催となった会は終わりとなった。

12:50 写真撮影 13:00 昼食一昼休憩

14:00 生徒会活動支援協会企画 「これからの 生徒会~現役生徒会役員×国会議員~」

閉会後、生徒会支援協会によるイベントとして、実際に衆議院の皆さんに「理想の生徒会」を実現するために国にしてほしいことを提案してみるという企画だった。自分の提案次第で国が動くのではないかという大きなわくわく感を抱いたこと、より実践的な討議を行えたこと、大人が全面で計画しただけあって非常に面白く勉強になった。

16:00 自由なコミュニケーションと解散


大会を終えて 編集後記


まず、非常に大きな会で、実行委員の皆さんはよくここまで大きい会の開催を成功させることができたなぁとただただ感心した。本当にお疲れ様です!
たくさんの人と知り合ったり仲良くなったり、他の団体で知り合った人と再会したり、様々な出会いと、それらの人からもらった新しい視点の生徒会に関する考え方をもらうことができて本当に参加してよかったなと思う。来年、再来年と参加していければいいなあと思う。(松本)
こんなに楽しく、そして有意義な会を開催してくださった運営の皆様には本当に感謝しかありません…!長い準備期間を経て、やっとの思いで成功したというお話を閉会式で伺いました。本当にお疲れ様です。
全国から集まった同じ課題に向き合う仲間と出会い繋がるとても良い機会になり、本当に参加してよかったと思う。次回も参加したいです。(中山)

【文】まつもと こうすけ(生徒会活動振興会 編集部)
   なかやま ちひろ(生徒会活動振興会 広報部)


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