WordPressはエンジニアとして勉強する価値があるのか?
こんにちは。BugFix LLC エンジニアのセイトです。
今日はSNS界隈で雑魚扱いされている「WordPress」に関して、実際勉強すべきなのかどうかについてお話をしていきたいと思います。
僕は以前勤めていた会社ではWordPressの案件をよく受注しておりました。その経験から信憑性のあることがお話できると思っております。
【この記事で得られるメリット】
・WordPressのスキルを身につけるべきかどうか
・WordPressに限らず、新しい技術を学ぶ時の判断の指標
この2つを理解していただくことができます。
1.CMSとは?WordPressとは?
WordPressはCMS(Contents Management System)と呼ばれているもののうちの一つです。
ではこのCMSとはというと、ざっくりいうと更新性のあるリッチなWebサイトを比較的効率よく作れるツールです。今風に言うならローコードの類と呼べるかも。
そしてその中で、世界的なシェア率が最も高いものが「WordPress」になります。
例えば、Webサイトで記事を投稿するには投稿・編集・削除ができる管理画面が必要ですが、WordPressのようなCMSを使うとコーディングせずとも初めからそうした機能が備わっています。
プラグインも豊富にあるのでコーディングが苦手な人でもさまざまな機能を比較的簡単に実装できます。
またWordPressはPHPで開発されているので、PHPが書ける人ならよりリッチに、細かいところも含めてカスタマイズができます。
2.なぜWordPressは舐められているのか?
では、なぜWordPressがしばしばネット上で舐められているのか、その理由についてお話します。笑
おそらく理由は3つあると考えています。
①非エンジニアのためのツール
WordPressは元々の仕様がとても充実しています。
簡単なブログやWebサイトであれば、コードを一行も書かずに作ることも可能です。
非エンジニアにも多く使われるツールであるため、プログラミング言語やライブラリのようにエンジニアが自身の主要スキルとするのは少々違うジャンルに思われるのかもしれません。
②用途が限定されている
エンジニアであればWebサイトに限らず、もっと様々な機能を備えたアプリケーション開発ができてなんぼです。
ですが、WordPressは基本的にWebサイトしか作れません。
そのため、WordPressを勉強してもクリエイティブな仕事はできないのでは、とエンジニアの多くは想像されるのかもしれません。
③なんか嫌な文脈で語られることが多い
WordPressはSNS上でよく「稼げる!」「未経験からでもフリーランスに!」といった文脈で用いられることがしばしばあります。笑
比較的短時間で商用レベルのWebサイトが作れるのでそう言われるのでしょうが、この手の話題には怪しいものも多いので少なからず敬遠したくなるのでしょう。
3.実際WordPressは「雑魚」なのか?
これはガチるとわかるのですが、結論からお伝えすると「案外そうでもない」です。
ある程度以上のことをしようとするとPHPのコードを書く必要もありますし、オリジナルのものを作るのであれば、フロントエンド(HTML/CSS、 JavaScript)もゼロイチで書きます。
Reactなどと組み合わせてSPA化することもできます。
私が以前勤めていた会社の案件では、 WordPressを使ってはいるものの、独自の関数を作ったりよりパフォーマンスが上がるよう一部を改善しながら実装しておりました。
4.結論、WordPressは覚えるべき?スルーすべき?
絶対やった方がいい!とは思いません。とくにプログラミング初心者でエンジニアになりたいならこうしたローコードツールではなく、プログラミング言語やライブラリの習得に時間を使ったほうがいいです。
一方で、比較的かんたんに作れる・仕事の数が多い、というメリットはありますので、「副業で少し稼ぎたい・サクッとWebサイトを作りたい人」には向いてます。
「世界的なシェア率も高く有名」「オープンソースのため無料」「コミュニティや情報量もかなり多い」などの理由から「 WordPressで作って欲しい」という依頼は一定数あります。
※ただし、競合のシステムや、新たなローコード・ノーコードツールの登場により、Webサイト制作やWordPressの需要は今後単価も量も下がっていくと思われます。あまり長期的なリターンは期待できないかも。
5.学習コストは?
簡単とまでは言いませんが、コスパはいいと思います。
私の例で言うと、フロントエンドエンジニアとして働き始めて3年目くらいで WordPressの実装を行いました。その後3,4か月で2案件納品する事ができました。
マスターしたと豪語するつもりはありませんが、会社として取引して納品できるくらいのレベルには持っていけましたので、他のライブラリを学習して案件を受注・納品するよりもはるかに早く習得できるかなとは思います。
さいごに
まとめるとこんな感じでしょうか。
・ガチると意外とコーディングすることはある
・とはいえエンジニアの本業やプログラミング初学者向けの題材にはなりにくい
・副業で少しお小遣い稼ぎしたいなら◎
・学習のコスパは良い
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
BugFix LLCでは下記のサービスを展開しています。ご興味ある方はぜひ、お気軽にお問い合わせください!
※この内容の動画バージョンはYouTubeにもアップしておりますので、ぜひそちらもご覧いただけると嬉しいです!
またYouTube・LINE・メルマガでも情報発信中です。
【YouTube】セイト先生のWeb・ITエンジニア転職ラボ
【LINE】https://lin.ee/eR6BXOD
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?