林家たい平 落語 藪入り

NHK Eテレで 林家たい平師匠の古典落語 藪入りを観ました。
藪入りとは、奉公にでていた方が、里帰りする日です。
奉公入り が 今は無くなってしまい、藪(やぶ)入(い)りも 遣われなくなりましたね。 奉公入りの最初の3年間は、一切里帰りは許されず、3年過ぎたら、年に2回、2月と8月に里帰りが許され、「藪入り」と言いました。

3年ぶりに再会した親子、でも、親は息子の財布に15円も入っていることに、びっくり仰天(ぎょうてん)し、何か悪いことをしでかしたのではと、心配し、息子を問い詰めます。

息子は「盗(ぬす)んだんじゃないやぃ」「盗んだんじゃないやぃ」「盗んだんじゃないやぃ」と連呼(れんこ)し、そして、「違うやぃ。奉公先でペスト予防で、ネズミ捕りをやっていて、ネズミを交番に届けると、番号くじをくれて、当選して、15円当たったんだぃ、ご主人様が15円は大金だからとずっと預かってくれていて、藪入りの今日、ご両親に持っていきなさいって持たせてくださったんだい。」って泣き顔で一気に言いました。

それを演じる 林家たい平師匠迫真に迫っていました。

林家たい平師匠は、林家こん平師匠に弟子入りしましたが、例外的に、その上の師匠 林家三平師匠の家で6年間住み込み修行をしたそうです。 だから、この藪入りの話には感じ入るものがあるのだそうです。

「藪入り」や「ペスト予防 ねずみ取り」の場面がお客さんによくわかるように、説明的セリフを多く入れて、古典落語を改良したとのことでした。
その通り、わかりやすくて、面白かったです。

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