見出し画像

いのちと向き合う時間。

新型コロナウイルスの影響もあり、2020年の自殺者は全国で合わせて2万1081人。前の年から912人、率にして4%余り増えました。自殺者が増加するのはリーマンショック直後の2009年以来です。※NHKニュース記事より引用

私が小学生の頃から1番大好きだった芸能人も自ら命を絶ちました。全く他人事ではないと感じています。みなさんに見てもらいたい動画と、込められたメッセージをお伝えいたします。

屋上の少女/ACジャパン

「人生の素敵なことは、大体最後のほうに起こる。」
それを童話の主人公たちが実体験をもとに説得する内容。
本当にそうか?と感じるひとも中にはいるかもしれませんが、「生きてて良かった。」と思える瞬間は(大小関わらず)訪れると信じてます。

自殺と向き合う/東海テレビ放送

テレビ局が制作した「ドキュメントCM」。
カウンセリングの方の告白にハッとさせられます。

このCMは自殺をやめよう、と当時者に訴えるものではなく、
自殺しようとしている人の理解を促すための、「周囲の人達」に向けられたメッセージです。

「生きろ」というメッセージすら自殺志願者は傷つくので、このCMの配慮の仕方は素晴らしい。

という言葉がありました。自殺志願者にただ同情するのではなく、自殺の事実と向き合い「理解」することから始めなければいけません。

スクリーンショット 2021-06-14 11.03.50

東海テレビさんが昨年出された「この距離を忘れない。」も本当に心に響くので、お時間があればぜひクリックしてみてください。

Things Guys Don’t Talk About/Childline

洗面所でひげそりをしていて、思わずいけない箇所まで剃ってしまったり。洗濯カゴに入ったパンツに消臭剤をスプレーして「よしっ!」と笑顔になったり。この動画は、「男の人が隠れてしがちなことを集めたオモシロ動画」のような演出になっています。

実はこれは、英慈善団体「Childline:チャイルドライン」が制作したCMであり、「Things Guys Don’t Talk About:男が語らないこと」というタイトルが付けられています。

中盤に差し掛かる頃にCMのトーンが急変。湯船に顔ごと体を沈めたり鏡に向かって「黙れ!」と叫び続けたり、青年の行動がおかしくなっていきます。そして、友人とのメールのやり取りで、塞ぎ込んだ気持ちを相談しようとするが打ったメールを消してしまいます。

【男性は女性よりも自殺願望について相談する人が少ない】という事実を伝える内容であり、最初がコミカルに描かれている分、衝撃が大きい動画です。自殺は、男性が日常的に隠してしまう「あるある」に値するほど身近でわかりにくいものなのだと伝えています。

1-800-273-8255/Logic

ぜひ、字幕を日本語にして歌詞を読みながら聴いてほしい
タイトルである「1-800-273-8255」は、全米の自殺防止対策ホットラインに繋がる番号になっています。
リリース日である2017年4月28日、4,573件の相談が寄せられ、この数字は平均の件数の27%の増加であり、同ホットライン史上2番目の件数となったそう。

この楽曲は、第60回グラミー賞の最優秀楽曲賞にもノミネートされました。その第60回グラミー賞を放映中に流れたCMが、大きな話題を読んだという記事を見つけました。

実際に動画で見ることができず、残念だけれど心揺さぶられる内容だと感じます。

自殺の対策法

「自殺」はとても深刻で難しい問題だけれど、誰しもが日常的に感じる「怒り」「悲しみ」「苦しみ」などの苦しい感情の延長線上にいるものだと思っています。人の苦しみに気づくことは難しいし、その人の心の問題を解決できるような言葉をかけることはもっと難しい。そのひとに「生きる希望」「生きる理由」を与えるなんて自分にはできない!荷が重い!って思うひともいます。正直、大半のひとがそう感じるのではないでしょうか。
しかし、「死ねない理由」をともに積み重ねることはできるんじゃないかな。と思います。

「今日はめちゃくちゃしんどいし死にたいけど、週末はあの子と美味しいごはんを食べれる。」「嫌なことだらけで死にたくなるけど、あの映画を観るまでは死ねない。」「毎日ここから飛び降りたい気分だけど、とりあえずあの人と約束した次のライブに行ってからにしよう。」

どれだけ小さな理由だとしても、それを生きがいにがんばれたり、耐えられるときがあります。「未来になにかしらの楽しみがある」ってその人にとって希望だと思います。その約束をきっかけに気持ちが変化することだってあります。

だから

無理に悩みを聞かなくてもいいから、とにかくみんなといっぱい遊んで次の楽しい予定を立てると良いと思います。単純な回答のように聞こえるかもしれませんが、結構大事なことです。
最近観たドラマの中にこんなシーンがありました。

日南子「2種類の仲間がいると幸せなんだって。人は」
桃子「2種類?」
日南子「うん。なんか辛いことがあったときに、1人はなんでも打ち明けられる人。で怒ったりもしてくれてね。でもう1人は、なんにも聞かずに、バカやって一緒に笑ってくれる人」
桃子「なるほどねえ」
日南子「なんでも打ち明けられる人はいる?」
桃子「はい、います」
日南子「うん、素晴らしい。じゃあ私達はバカ担当だ!」
                                                                                    /姉ちゃんの恋人(2020)

ひとの悩みに「深く寄り添う」ことも「軽減する」こともできるひとでありたいです。

辛い気持ちにしてしまったひとがいたら、すみません。
多くの人に、いのちについて自殺について考えるきっかけになれば良いなと思っています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?