マガジンのカバー画像

日本の男尊女卑について考える。

49
あくまでも私見ではありますが 日本における男尊女卑の歴史について書いてみました。
運営しているクリエイター

#古事記

日本の男尊女卑についての考察㊳(古事記⑦神武即位までの道のり③考察)

今回もよろしくお願いします。 いよいよ古事記 上つ巻の集大成 神武天皇が即位したという話は 前回にいたしました。 今回はイワレビが生まれて 神武天皇にまでに至った経緯 についての考察をさせて 頂きます。 イワレビは 長兄イツセ 次兄イナイ 三兄ミケヌ 三人の兄を持つ末子として 生まれました。 15歳の頃 立太子として兄達を 差し置いてしまってます。 その理由として とても聡明で目立っていた とされていますね。 何故このような表現になり 古事記に表されているか? そ

日本の男尊女卑についての考察㊲(古事記⑦神武即位までの道のり②)

今回もよろしくお願いします。 前回はイワレビの 長兄イツセがナガスネヒコから 負った矢傷を悪化させて 憤死し、東征軍の全権を イワレビに託した。 というところで終わりました。 今回は、その続きから イワレビ率いる東征軍は 紀伊国(和歌山)熊野に 到着した時、巨大な熊が現れ 行手を遮ります。 しかし、その大熊は すぐに姿を眩まし、 イワレビを始めとする。 東征軍は昏睡して しまいました。 そこに高倉下が 霊太刀を携え現れ あたりを太刀で 一振り薙ぎ払いました。 すると、

日本の男尊女卑についての考察㊱(古事記⑦神武即位までの道のり①)

いつも読んでいただけて とても感謝しております。 今回は神武天皇即位までの 経緯を順を追ってお話をさせて 頂きたいと思います。 まず、神武天皇の 生い立ちから 神武天皇に即位するまでは 神倭伊波礼毘古、 若御毛沼、豊御毛沼、 などと古事記には表されますが この回ではイワレビで 統一させて頂きます。 イワレビは 天孫ニニギを曽祖父とし、 山幸彦(ホヲリ)を祖父とし、 鵜萱葺不合を父とします。 この3代を日向三代と 呼ばれ特に尊崇を集めます。 フキアエズの四子として誕生し

日本の男尊女卑についての考察㉟(古事記⑥ニニギ降臨外伝②実際は?)

これまで読んでいただきまして とても感謝しております。 早速、お話を始めさせて 頂きたいと思います。 前回は、邇邇芸の命により 天津神である天宇受売が 国津神である猨田毘古と 共に伊勢に参り、 サルタヒコの名を アメノウズメが 代々繋げていくように という話でした。 考察では、 そういう格差のある 二柱の神が夫婦になったのか? というところに疑問を持った。 という風に締めくくって いました。 まずは、このエピソードから お話をさせて頂きます。 伊勢湾では、サルタヒコの

日本の男尊女卑についての考察㉞(古事記⑥ニニギ降臨外伝①え?マジっすか?!)

今回もどうぞよろしくお願いします。 今回は、邇邇芸が天照の命により 高天原より 豊葦原中津国に 派遣される途中からの お話をさせていただきます。 ニニギはアマテラスより 三種の神器を授かり 天児屋・布刀玉・天宇受売・ 伊斯許理度売・玉祖 の五柱を従え、 天八俣という別れ道に さしかかりました。 その別れ道には巨躯の男神が 一人立っていました。 ニニギはアメノウズメに男神の 誰何を尋ねるように命じました。 ウズメはその男神に 「我ら一行は、アマテラス様の 命を受け、天孫

日本の男尊女卑についての考察㉝(古事記⑤出雲神話④国譲り完了)

いつも、読んでいただけて とても感謝しております。 前回は武御雷神が 三度、大国主に国を譲るかと 迫る場面でした。 今回は、その続きと 豊葦原中津国が天照に 譲られるまでの経緯に沿った考察を 行っていこうと思います。 タケミカヅチはオオクニヌシに 詰め寄り再三に問いました。 「次子・建御名方殿は ナカツクニをアマテラス様に 譲り渡すと申された。 オオクニヌシ殿に問う。 ナカツクニをアマテラス様に 悉くをお譲りせよ! 否か左か!」 オオクニヌシは溜息を吐いて タケミカヅ

日本の男尊女卑についての考察㉜(古事記⑤出雲神話④天津神現る!③)

ここまで読んでいただけて、 とても感謝しております。 皆さん、楽しんで いただけていますかね? 前回は、アマテラスの目論見が ことごとく、敗れました。 というところでした。 今回は、さらに強行な手段に 打って出ようというお話です。 アマテラスは天津神達と ナカツクニをどうやって 我が直族に譲らせるかという 話し合いが進められていました。 思比金は皆に 提案しました。 「今度こそ、必ずや ナカツクニを譲ってもらわねば ならぬ。 そこで、武神:武御雷神は いかがであろう?

日本の男尊女卑についての考察㉛(古事記⑤出雲神話④天津神現る!②)

今回も読んでいただき 本当にありがたく思います。 前回は、天若毘古が天から授かりし 弓矢を携え、豊葦原中津国に 国を譲れと派遣されてきた。 というお話でした。 今回は、ワカヒコに詰め寄られる オオクニヌシがどう出るか?という 場面から話は進みます。 宮で対峙する両者 先に口を開いたのは ナカツクニの長・オオクニヌシでした。 「これは、高天原より よくぞ、来られました。 ワカヒコ様。 我が家来アメノホヒより 聞き及んでおります。」 とワカヒコに和やかに伝えました。 アメ

日本の男尊女卑についての考察㉚(古事記⑤出雲神話④天津神現る!①)

今回、皆様のおかげで考察㉚となりました。 誠に嬉しく思います。 今後ともよろしくお願い致します。 前回は、ようやく豊葦原中津国は 平定し、国造りも終わり オオクニヌシにも穏やかな日々を 送れるだろうという話でしたが、 その頃、高天原では、 太陽神天照が豊葦原中津国を じっと見て考えました。 『あの国は確か、 我が弟スサノオが統べていたはず、 その弟の姿は見当たらず 数えることスサノオ六世の オオクニヌシが統べるようになったか。 よくぞ、ここまで整えたものだ。 しかし、私

日本の男尊女卑についての考察㉙(古事記⑤出雲神話③大国主②共に国を造る。)

いつも読んでいただき  すごく嬉しいです。 今回もよろしくお願いします。 前回はオオクニヌシの 身の回りのお話でした。 その実は、外交のお話に 通じる内容でしたね。 今回は国造り いわゆる内政のお話と 言えるかもしれません。 それでは、始めてまいります。 ここは、何処かの浜辺 オオクニヌシは国造りを行う 上で一人では、とてもではないが 成し得られるものではない。 と浜辺で途方に暮れていました。 すると海の彼方から 天乃羅摩船に乗っている。 (ガガイモで造られた船) と

日本の男尊女卑についての考察㉘(古事記⑤出雲神話③大国主①恋愛遍歴)

ご愛顧感謝いたします。 今回は、オオクニヌシの浮名の数々を 紹介していき、さらに 考察を重ねたいと思います。 オホアナムヂは オオクニヌシ(大国主)となり 出雲国を発展させていくんですが その経緯もまた、紆余曲折が あります。 このオオクニヌシという神様 結びの神としても有名で、 さらに、超のつくモテ男としても 有名で、そして、日本において 別名が多い神様 としても知られています。 オホアナムヂ、オオクニヌシ、 ミモロノカミ、ヤチホコ、 アシハラノシコオ、 ウツシクニ

日本の男尊女卑についての考察㉗(古事記⑤出雲神話②オホアナムヂ君奮闘記⑤)

いつも読んでいただき、 誠にありがたく存じます。 今回は、オホアナムヂの 真摯な姿勢に安心して深く眠りに ついてしまった 荒ぶる神スサノオと言う 場面からのお話になります。 オホアナムヂに自らの髪の毛を 完全に預けて眠ってしまった。 スサノオ その機会を好機と オホアナムヂはスサノオの宮に ある太い柱にスサノオの髪の毛を 固く結び宮を後にしました。 宮の入り口を大岩で塞ぎ スセリヒメの元に駆け出しました。 スセリヒメは、スサノオの持つ 至宝・生太刀・生弓 そして、自

日本の男尊女卑についての考察㉖(古事記⑤出雲神話②オホアナムヂ君奮闘記④)

いつも読んでいただけて、 誠に嬉しく思います。 今回は、引き続き スサノオの試練のお話から させていただきます。 蜂とムカデの寝屋から 生還を果たしたオホアナムヂ 翌朝、スサノオの前に 平伏します。 スサノオは、オホアナムヂを ひと睨みし、威圧するが如く 口を開きました。 「昨日も、よく眠れたようで 何よりである。 ところで青年、 今日は、我と葦原に参ろう。 着いて参れ。」 とオホアナムヂに伝えました。 オホアナムヂとスセリヒメは スサノオに従い葦原に着くと スサ

日本の男尊女卑についての考察㉕(古事記⑤出雲神話②オホアナムヂ君奮闘記③)

いつも読んでいただけまして 誠にありがとうございます。 今回は、オホアナムヂが 根の堅洲国へ逃亡した後の話から 始めたいと思います。 オホアナムヂは木国から 木の虚(うろ)を通り 根の堅洲国に辿り着きました。 ゆっくりとその国を歩いていると とても美しい女性が現れました。 この女性の名は スセリヒメ(須勢理比売) オホアナムヂは彼女に心を奪われ 彼女もまた、オホアナムヂに 心を奪われてしまいました。 オホアナムヂは彼女に 今までの経緯を説明すると 「我が屋敷にて こ