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『養性訣』解説 - 江戸の養生書を読む 01

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江戸時代の名医、平野重誠の『養性訣』の翻刻と、内容の解説をしていきます。
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#マインドフルネス

江戸後期の養生書にある健康器具を再現し実際に使ってみた - 養性訣解説11

アップルの創業者のひとりが禅を学んでいたというのは、誰もがご存知だろう。 また、グーグルやインテルなどの世界的なIT企業でも、マインドフルネスという、禅のような瞑想呼吸法を取り入れている。これは社員の集中力を高めたり、心の不調を緩和させるためだ。 このような禅をもとにした呼吸法は、現在世界的に広がっており、当noteで解説中の『養性訣』においても、心身を調える重要な方法として紹介されている。 『養性訣』の呼吸法は、白隠禅師という、江戸中期以後、多くの養生家に影響を与えた

江戸の伎芸から学ぶ、よりクリエイティブになる方法 - 養性訣解説12

養性訣解説は今回が最後になる。 これまでをざっと振り返ると、毎回、平野重誠著の『養性訣』の中から、心身の健康を取り戻すための、方法や考え方を解説してきた。最終回である今回は、いつもと違い健康の話だけでなく、仕事にも応用できる内容を紹介する。 今回読んでいくのは、『養性訣』下巻の最後の部分になる。ここには日常の立ち居振る舞いや、意識を少し変えることで、伎芸の質をあげていく方法が記載される。 現代的な言葉になおすと、よりクリエイティブになるための、体と心の使い方だ。ではいつ