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養生やまと歌 - 江戸の養生書を読む 03

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和歌形式の養生書、食物本草書、経穴書から、養生のキホンが学べる100首を厳選し、イラストを付けてご紹介していきます。
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2020年10月の記事一覧

秋冬はをのれをのれのむしもみな巣に入あなに入も養生 - 養生やまと歌100

四季のめぐりに合わせて体は変化します。そして体は心とつながっています。⠀ ⠀ 陽気の活発な夏から一転し、秋冬は寒く陰気が盛んになります。⠀ ⠀ この時期に気分が沈み、不活発になる方は、生き物は皆そんなものだと思い、焦らずゆっくり過ごしましょう。⠀ ⠀ そのうち体が慣れ、心もきっと落ち着きます。⠀ ⠀ ***** 養生やまと歌とは 和歌形式の養生書、食物本草書、経穴書から、養生のキホンが学べる100首を厳選し、イラストを付けてご紹介していきます。 Twitter と In

必ずも常に持病のある人は春と秋との灸を忘るな - 養生やまと歌99

秋は体の方がまだ完全に冬モードに移行していないため、急な寒さが来ても対処できず、風邪をひいたり、体調を崩しやすかったりします。 そのため、江戸後期の『養生手引草』では、秋は冷えに対する抵抗力をつけるように、お灸をすべきだとしています。 ツボは足三里と曲池がおすすめです。10月中はこの2カ所に定期的にお灸をすえるとよいでしょう。 また、『養生訓』では特に胃の虚弱な方は、秋と春に以下のツボへのお灸をするとよいとしています。 天枢・水分・脾兪・腰眼・三里・京門・章門・胃兪

白柿虚労不足を補いて又脾胃の気をすくやかにする - 養生やまと歌098

干し柿は生柿より冷やす性質が弱まり、平性や温性とされることもあります。 生柿のように心肺の熱を去り、喉の症状によい以外に、干し柿は脾胃を健やかにもするので、お腹の冷えの気になる方には干し柿がオススメです。 一気食いはせず、よくかんで唾液が喉をゆっくり通過するように食べましょう。 ***** 養生やまと歌とは 和歌形式の養生書、食物本草書、経穴書から、養生のキホンが学べる100首を厳選し、イラストを付けてご紹介していきます。 Twitter と Instagram で

柿あまく冷え物なれど毒はなし 耳鼻の気を通じこそすれ - 養生やまと歌097

柿は梨と同様に寒性の果物で、のぼせ感などをともなう、熱タイプの耳や鼻の症状によく、心肺を潤すとも考えられています。これからの時期ですと、のどの乾燥にもよいですね。⠀ ⠀ ***** 養生やまと歌とは 和歌形式の養生書、食物本草書、経穴書から、養生のキホンが学べる100首を厳選し、イラストを付けてご紹介していきます。 Twitter と Instagram でも更新中!  https://twitter.com/seishindo89  https://www.insta