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續養生やまと歌

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養生やまと歌の続編です。江戸時代の養生書などに収載されている和歌を、自作イラストつきで紹介していきます。
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記事一覧

心の健康のために、気をつけたい4つのこと - 續養生やまと歌006

心の健康のために、気をつけたい4つのこと。 言 口数が多すぎ。 思 思い悩みすぎ。 飾 飾りすぎ。人目を意識しすぎ。 諂 媚びすぎ。人に合わせすぎ。 時々この4つをセルフチェックして、過度な場合は減らすようにして、心を落ち着かせましょう。

体の熱を冷ますだけじゃない、スイカの効能 - 續養生やまと歌005

スイカは冷性なので、冷え症の方には向きませんが、真夏に少し食べると、体内にこもった熱を冷ましてくれます。 利水作用もあるので、お酒(水毒)を抜くのにもよいです。口内炎の時に口に汁を含みながら食べるとよいとも言われます。 お腹を冷やし過ぎないために、冷蔵庫から出した後、少し常温放置してから食べましょう。

うなぎは夏の冷えにもオススメ - 續養生やまと歌004

今日は土用の丑の日です。 夏は伏陰といって、体内に陰の気が潜伏する季節のため、実はお腹が冷えやすくなります。 うなぎは腹中の冷えによいと考えられ、疲労による熱感、倦怠感にも良いとされるので、土用の丑の日に限らず、夏は時々食べたいですね。

麦茶はホソ飲みで - 續養生やまと歌003

夏と言えば麦茶。麦茶の原料の大麦は、本草学的に渇きを止め熱をさます作用があります。 ただし冷やした麦茶のガブ飲みは、脾胃の働きを弱め、夏バテの原因にもなります。 渇きが強い時は、チビチビとこまめに、常温のものを口を細めて飲むようにしましょう。 麦茶はガブ飲みではなくホソ飲みで。

節分、大豆、鬼當 - 續養生やまと歌002

三十路を過ぎたくらいから、節分に年齢と同じ数の豆を食べるのが辛くなってきました。ただ、縁起の良いことはしたいので、40歳をこえた今でも、毎年頑張って豆を食べています。 この節分に食べる大豆は、鬼を退治するだけでなく、本草学的には浮腫を取り去るのにもよいとされます。また、瘀血(血の欝滞)を下したり、五臓の気の滞りを散らすとも考えられているようです[1]。 節分といえば私の実家では、柊(ひいらぎ)の枝にイワシの頭を刺したものを玄関先に飾っていました。この柊イワシも豆と同様に、

明治時代の養生書に詠まれるコレラ予防歌 - 續養生やまと歌001

この歌は明治時代の『新撰暑中養生法』という養生書にある、コレラ予防歌を改変したものです。⠀ ⠀ コレラ予防歌は「いろは」の順で、全47首詠まれていますが、その最後の一首の「虎列剌(コレラ)」の部分を「コロナ」に置き換えました。⠀ ⠀ 疫病ははるか遠い時代から、突発的に発生してきました。過去の歴史をみてもわかるように、疫病はかならず収束します。⠀ ⠀ 新型の疫病に対し有効な治療手段のない現在、私達にできることは、予防と養生を怠らないことです。⠀ ⠀ 疫病は必ず収束するものだとい