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官能詩[解剖学的な夜伽への追想]

理科室で目覚める
骨格標本にくちづけて
背骨に指を滑らせる

愛は存じませんが恋ならば
慾望に酷似した熱です

ホルマリン漬けにされるほど
愛されてみたい
横目で棚を眺めながら吐息ひとつ

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68字

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