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お金の不安はお金を稼いでも消えない

会社の給料じゃ不安だから何か副業をはじめよう。

将来が不安だから投資をはじめよう。

それがぼくの3年前の行動。

でも、いまぼくはこう考えている。

「ぼくはお金の何が不安なんだろう」って。

稼ぎ続ける人たち

世の中には、月収100万円、1000万円、1億円…そのうえだっている。

そんな人たちにあこがれるときもある。

けど、その人たちを見ていると不思議に思うときもあるんだ。

「月収100万円を超えました!次は200万円を目指します!」

「最高月収8000万。でももっと稼ぎます」

一体このひとたちはどこまで稼ぎたいんだろう?

そんなに稼いでどうしたいんだろう?って思う。

普通のサラリーマンの生涯で稼ぐ給料は2~3億くらいと聞いたことがある。

ということは、2~3億円あればその時点で生きることはできるということのはず。

それなのに、その何倍も稼いでもまだ稼ぎたいという人がいる。

それを見ていると、「稼ごう!」と思うぼくは、稼ぐということの底なし沼にハマってしまうんじゃないかという怖さを感じる。


ぼくの目には、稼ごう稼ごうという人たちの背後にある漠然とした不安が、どんどんどんどん大きくなっているように見える。

1万円稼げた人が次に2万円を稼げるように目指す。でも、100万円稼いだ人は、次は200万円を目指す。

1万円増えれば満足のはずが、100万円増えないと満足しなくなる。

1万円で満たされていたはずが、100万円じゃないと満たされなくなる。

それを欲望とみる人もいる。

でも、ぼくにはそれが不安を大きくさせてしまっているように見える。ほからならない、その人自身によって。


行動が動機を強化する

最近こんな本を読んだ。

この本の中の1フレーズ。

「行動が動機を強化する」

まさにこれだと思った。

お金への不安からお金を稼ぐ人は、稼いだ金額分不安も大きくさせている。

稼いだお金が100億円あれば、今度はその100億円を失うかもしれない不安が生まれる。

100億円には100億円に相当する不安がある。


投資の神様、ウォーレン・バフェット。

彼の資産は兆を超える。

それだけの資産を増やしていく中で、彼の人生には大きな障害がいくつもあった。一晩で数十億ドルを失うことすらあった。それでも彼は稼ぎ続けた。

どうして彼はそこまでの資産を持とうとしたのか。


ある本に、ウォーレン・バフェットがお金を稼ぐ理由としてこんなことが書いてあった。

「資産を増やすのは、自立するため」

自立するのに兆の資産が必要だろうか?

彼のお金への不安はどれほどのものだろうか。

それほどまでに稼いでも、稼ぐことをやめない。

100万円稼いでも、1000万円稼いでも、1億稼いでも、100億稼いでも止まらない…いや、止まれない人たち。

稼ぐという底なし沼が、ぼくにはこわい。


稼ぐことでお金の不安は無くならない

稼いでもお金の不安は無くならない。

稼いでいる人たちを見れば見るほど、その考えは強くなる。

彼らの不安はどれほどだろう。

月収100万円になった人が、「月収10万円になったら…」と考える不安はどれだけ大きいのだろう。

稼いでもお金の不安は無くならない。

むしろ、稼げば稼ぐほどお金の不安は大きくなる。

じゃあ稼がないほうがいいのか?

それも違う。


考えるのは、「行動が動機を強化する」

不安という動機で行動すれば、その不安を大きくするだけ。

なら、動機を変えればいい。それも、強化されればされるほど良くなる動機に。

どんな動機ならいいんだろう?

例えば、「人に喜んでもらいたい」。こんな動機が強化されていけばどんなに素敵だろう。

でもそれも怖いなと思う。喜んでもらいたいからと自己犠牲をするようになったらと思うと、こわい。

人に喜んでもらいたいからといって、ぼくの時間も、お金も、労力もつぎ込むようになったらと思うとこわい。

「どうしてそれをするのか」という動機。真剣に考えないと、泥沼にハマる。

行動は大事だけど、動機はもっと大事。


どうしてお金を稼ぐのか?稼ぎたいのか?

その動機が、不安にだけはならないようにしよう。

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