(公共)政策の分析でなぜ事業・施策・政策の分析が必要なのか
細川です。(公共)政策って何だろう その2です。
行政学のテキストを見ると、政策(目標)・施策(目標)・事務事業と一般にいわれます。事務事業を達成すれば、施策(目標)は達成できて、最終的には政策は達成するというもの。イメージはこんな感じでしょうか。
大体、この手の議論をすると、以下のコメントが多く寄せられます。
当たり前ではないか。
民間企業では当然である。
総合計画・創生戦略などはこのロジックでできる。
本当なのかなぁと思うことをしばしばです。なぜならば、↑の モデルは、政策目標がシンプルなほど機能するはず。規模が小さく、目標がシンプルなほど機能する可能性が高いと思います。
行政組織の組織は、総合総社的です。生活保証から道路建設までなんでもする組織です。ということは、自治体の政策目標は必然的に抽象度は高くなります。そして、補助金・助成金の関係で、他の省庁の縦関係も発生します。私自身いろんな組織・集団の経営に関するコンサルティングを生業としていますが、行政組織が一番難易度が高いです
いろんなメディアで、行政は「民間企業と比べて論」でいかに非効率かという議論が多いですが、それには無理があります。そもそも、そういう体質であり、だからこそ、組織設計を丁寧にしないとだめということかと思っております。
次回は、組織設計と目標をどのように設置するのか議論します。
(了;細川)
ありがとうございます!