見出し画像

春を喰らう

はらりはるはるちるちるらん
桜が舞い散る春日和
あなたは遠くにゆくのですね
私をおいていくのではなく
「ついてこい」と
言わんばかりのその手にひかれ
私は前へ進み出す
その日は曇っていたけれど光芒が地面を照らしていて
へたに晴れているよりもよっぽど素敵でした
濡れた蓮華の葉が輝いて
あなたの顔を照らしていました


(卒業を迎えた皆さんへ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?