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声にも筋肉があり、声も老化する

学生のころ、毎日のように聞いていたのがジェットストリームというラジオ番組。
司会をつとめられ伝説の声優として名高い城達也さん。彼の声はすべての人を癒やすなんてことも言われていたそうです。
私もその声の魅力にはまっていました。
オープニングテーマの曲が流れ、城さんの声を聞くと、気持ちも静まっていくようでした。
今も聞きたい素敵な声です。

つい最近、こんな記事が目に留まりました。
最近、声のハリが無くなってきたな~、声がかすれてきたな~と感じる方は、トレーニング法、試してみてはいかがでしょうか。
艶のある声にしてみたい!ですね~

声にも筋肉があり、声も老化する
渡邊雄介先生(山王病院 国際医療福祉大学 東京ボイスセンター長)


”声筋(こえきん)”はどこにある? 声が出る仕組み
呼吸時には左右に開いている声帯が閉じ、肺からの呼気がそこを通り抜けていくときの細かい振動によって声が出ます。発声は1センチほどの小さな筋肉である声帯とその周囲の筋肉群(声筋)がうまく働き、声帯をしっかり閉じさせることが必要。この“声筋”を鍛えることが大切です。

声筋って

声筋が衰えると全身の健康状態も左右する!?
「声筋が果たす最も大切な機能は、声帯を閉じて気道を閉鎖することです。人は、声帯を閉じることで、姿勢を安定させ、必要なときに力を出す(力む)ことができるのです」
渡邊雄介先生。
また、声筋は気道の入り口、気道と食道のすぐそばで呼吸や嚥下にも関わっています。つまり、声を出すことは、生命維持に欠かせない働きのひとつです。
声筋に疲労がたまっていると、例えば日常生活で次のようなことが起こります。
・つまずくことが増える
・長い距離を歩くのが苦痛
・十八番だった歌が歌えなくなる
・街で人を呼んでも振り向いてもらえない
・会話で聞き取りづらいと言われる
などです。これは、姿勢が悪く、力むことができなくなり、声筋が十分に働かなくなってきた兆候です。しかし、声筋の衰えは、比較的簡単なトレーニングやケアで改善することが可能です」と渡邊先生。 

トレーニングで声の老化を予防できます!
紹介するツヤ声トレーニング「チューブ発声法」のほかにも、ツヤ声を出すベースとして首、肩、肩甲骨まわりの筋肉の緊張を緩め、しなやかに柔軟にしておくことも大事。また、よい姿勢を保つ筋力作りや、鼻呼吸による腹式呼吸を習慣にすることで声量が上がり、音域が広がり、息継ぎの回数が減るなどの効果も。
 
声は人の印象を決め、健康寿命との関係も示唆されている重要な要素。性ホルモンの分泌の影響を受けて声帯が変化し、男らしい声、女らしい声が出来上がるように、性的な魅力とも関係します。いくつになってもツヤ声で、艶やかな人生を送りたいもの。
「トレーニングは何歳からでも可能。時間はかかっても筋トレと同じで必ず成果が出る」と渡邊先生。今日から毎日、ツヤ声トレーニングを始めませんか?  
ツヤ声を取り戻す「チューブ発声法」
声に心地よい響きが出てくるトレーニングで、病院でも行われています。

ストロートレーニング

使うのはストローだけ。1日50回を目標に
① ストローをくわえて、「ウー」と5秒以上声を出す。
②「ウー」を低音から高音まで鼻に抜けるように発声し、続けて高音から徐々に低音へ戻す。ストローは嚙まないように注意。
これを1日50回、2週間継続します。その後は3~4カ月に1回、1週間のトレーニングを行い続けることでツヤ声をキープできます。


声にまつわる3つのトピック
1.老け声の原因は、女性ホルモンの低下にあり

むくんだ声帯

なぜ声は老けるのか? 

発声は、声帯の振動、つまりぶつかり合いによって起こります。声のタイプは、ぶつかり合いのパターンによって決まる仕組みなのです。拍手をし続ければ手が腫れるのと同様、ぶつかる回数が多ければ声帯も腫れます。声帯は小さな筋肉。使えば疲労するのはほかの筋肉と同じです。ですから、声帯のケアを怠れば、疲労が蓄積し、声帯がむくむ(分厚くなる)、痩せる(横幅が狭くなる)、萎縮する(硬くなる)といった老化による変化が起こるのです。 


女性は閉経を迎えると女性ホルモンが少なくなります。その影響で声帯がむくみやすくなり、乾燥します。それによって声帯の閉じ方、振動、緊張、呼気の流れにも微妙に影響して、声を変えてしまうのです。これが、老け声の原因です。老け声は、かすれて、音域が狭くなり、声の響きが悪くなります。


2.老け声と、健康寿命の深い関係
声筋の機能低下による老け声は、全身の健康に大きく影響します。まず、声帯を閉じて気道を閉鎖できないと、胸郭が安定せず上体が不安定になります。いざというときに力めず、足元がふらつき、転びそうになっても踏み止まれず転倒に繫がります。人は力を込める瞬間、声帯がしっかり閉じ、声を出すことでより大きな力が出せるからです。アスリートがプレー中に「エイッ」「オー!」と声を出しているのはそのため。
また、声帯は気道の入り口にあるので、しっかり閉じられず隙間ができると、空気以外の異物が気道に入り、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。肺炎で亡くなる人の約7割が誤嚥性肺炎です。
さらに老け声は声を出したくないという気持ちに繫がり、人と話す機会を避け、活動的な生活を阻害し、引きこもる生活のきっかけにも。老け声は、健康寿命と深く関係しているのです。


3.魅力的な声の秘密は「共鳴」にあり
声は、年齢を感じさせるだけでなく、人の印象にも大きく影響します。米国の心理学者メラビアン氏の研究では、「人の印象は見た目が55%。次いで声が38%。話の内容より、いい声で話すことが好印象につながる」としています。
では、いい声、魅力的な声とはどのような声でしょうか? 時代や人の好みにより耳心地のよい声は変わりますが、いつの時代も魅力的といわれるツヤ声は、共鳴する響きのある声です。

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声筋は全身の健康にもつながっていたんですね。魅力的な声にとても惹かれます。そんな声の持ち主になりたいと、今日からトレーニング開始します!

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