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高血圧予防には歯磨きを!サイレントディジーズ・・サイレントキラー?!

歯周病は自覚症状なく進行する疾患のため、サイレントディジーズと言われています。
痛みなく進行するため、普段からケアを怠らずにケアをしないといけませんね。

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そして、なんと!
「高血圧は自覚症状がほとんどないため、患者の多くが心血管疾患ハイリスク状態であることに気付いていない」との記事。
ならば、高血圧はサイレントディジーズと呼ばれているのかな?!
と、調べてみましたら・・・
サイレントキラー!
サイレントキラー(病)とは、「忍び寄る殺し屋」という意味です。
1945年2月、クリミア半島のヤルタで第32代アメリカ合衆国大統領ルーズべルトは、英チャーチル首相と歴史的なヤルタ会談を行いました。が、そのわずか2ヵ月後に彼は脳出血で急死しました。臨終時のルーズベルトの血圧は、300/190という重症高血圧でした。
アメリカ合衆国大統領ルーズベルトの命を奪ったのは、気づかないうちに進行していたサイレントキラー病(沈黙の病いという殺人者)だった=高血圧だったのです。
高血圧の多くは、原因が不明の上に自覚症状もないので、知らないうちに症状が進行していきます。

高血圧のクズリを飲んでいる人はかなり多いと、とある歯科衛生士さんに聞いたことがあります。
クスリの副作用で、口が渇いたりするんですね。
そうなると、お口のトラブルも引き起こされてしまいます。

今日は、高血圧についての記事に学ばせていただきました。
以下の記事、よろしかったらお読みください。

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高血圧になりたくなければ、毎日の歯磨きを忘れてはいけないようだ。新たな研究から、重度の歯周病がある人は、高血圧の発症リスクが大幅に高くなる可能性があることが分かった。英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)イーストマン歯科研究所のFrancesco D’Aiuto氏らの研究によるもので、詳細は「Hypertension」に3月29日掲載された。

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この研究の対象は、重度の(歯の50%以上に歯肉感染が認められる)歯周病のある成人250人(歯周病群)と、歯周病のない250人(対照群)。年齢中央値は35歳で、女性が52.6%だった。

収縮期血圧が140mmHg以上の人の割合は、歯周病群が14%、対照群7%であり、2倍の差が見られた。また、収縮期血圧/拡張期血圧が130/80mmHg以上の場合を高血圧と定義すると、歯周病群の約50%、対照群の約42%がこれに該当した。

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この結果についてD’Aiuto氏は、「歯周病菌が歯肉にダメージを与え、高血圧を含む全身性疾患の発症に影響する炎症反応を引き起こす可能性を示すものだ」と述べている。

また、論文の筆頭著者である同研究所のEva Muñoz Aguilera氏は、「高血圧は自覚症状がほとんどないため、患者の多くが心血管疾患ハイリスク状態であることに気付いていない」と、高血圧の特徴を解説。

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この研究デザインでは両者の因果関係に言及することはできないものの、「歯周病の予防と治療は、全身の慢性炎症を抑制し、血管内皮機能を改善するための費用対効果の高い手段である可能性がある」と語っている。
D’Aiuto氏は、「歯科医が高血圧のスクリーニングを行い、必要に応じてプライマリケア医に紹介し、かつ、プライマリケア医は歯周病のスクリーニングを行い、必要に応じて歯科医に紹介することで、高血圧に伴う合併症が抑制され、患者の健康上のメリットにつながる」と、具体的な対策を提案。

「1日2回歯を磨くなどの基本的な口腔衛生戦略が、歯周病の予防に極めて効果的であることが証明されている。われわれの研究結果は、そのような基本的口腔衛生戦略が高血圧予防においても、強力かつ容易なツールになり得ることを示している」と、同氏は結論付けている。(HealthDay News 2021年3月29日)


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